働く主婦さんにとって、子育てと仕事の両立は永遠のテーマです。勤務時間・日程・職場環境など、子どもがいる主婦さんには働くうえでさまざまな条件がついてまわり、仕事探しそのものが大変に感じられることも多いのではないでしょうか。
「子育ても仕事も、どちらも疎かにしたくない」——そんな主婦さんにおすすめしたい、子育てと両立しやすいお仕事5選を、それぞれのメリット・注意点とあわせてご紹介します。働き方の変化も踏まえながら、自分に合った仕事選びの参考にしてください。
主婦の仕事選びで多くの方が悩むポイント

具体的な仕事の紹介に入る前に、多くの主婦さんが仕事選びで感じている共通の悩みを確認しておきましょう。
- ブランクがあっても採用してもらえるか不安
- 子どもの送り迎え・急な体調不良に対応できる働き方をしたい
- 体力的に無理なく続けられる仕事を選びたい
- 同じような境遇の人が周りにいる職場で働きたい
- 将来的にはもう少し収入・責任のある仕事にステップアップしたい
これらの悩みを踏まえたうえで、5つの仕事それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
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- スーパー・コンビニ:体力面は立ち仕事で中程度、ブランクへの寛容度は高い、収入は標準的、注意点は土日祝の休みが取りにくいこと
- レストラン・カフェ:体力面は立ち仕事で中〜高、ブランクへの寛容度は高い、収入は標準的、注意点は日中の忙しい時間帯に働くことが多いこと
- 倉庫内(軽作業):体力面は中程度〜高い、ブランクへの寛容度は高い、収入は標準的〜やや高め、注意点は単調作業が続くこと・派遣が多いこと
- コールセンター:体力面は低い(座り仕事)、ブランクへの寛容度は高い、収入はやや高め、注意点はクレーム対応のストレス
- 一般事務:体力面は低い(座り仕事)、ブランクへの寛容度は中程度(経験が有利)、収入は標準的〜やや高め、注意点は突発的な休みが取りにくい傾向
①スーパー・コンビニのお仕事
レジ・接客をはじめ、商品の補充・発注、売り場作り・清掃など、お仕事内容は多岐にわたります。作業の種類が多いため最初は難しく感じることもありますが、覚えてしまえば簡単なものばかりです。
おすすめポイント
まず、ブランクがあっても挑戦しやすいという点でおすすめです。主婦さんの就職を躊躇させる要因として大きいもののひとつが「就業ブランク」だといわれています。特に、出産・子育てなどで年単位の長期的なブランクがあると不安になってしまいますよね。スーパー・コンビニのお仕事は特別な資格・経験が必要ないため、長期的なブランクがあっても始めやすいのが魅力です。
始めやすい理由はもうひとつあります。同じような境遇の主婦さんが多く働いているという点です。周りに子育て中の主婦さんがいることで、子どもの都合による急なお休みにも理解を示してもらいやすく、子育てや家事の悩みを話し合える環境でもあり、気持ちの面でも安心です。
ここに注意
スーパー・コンビニのお仕事は基本的に立ち仕事です。特別忙しい日でなくても、1日中立ちっぱなしというだけで案外疲れてしまいます。体力に自信のない方にとってはつらいお仕事かもしれません。加えて、土日祝日に休みづらいことにも注意が必要です。どうしても出勤できない曜日がある場合は、面接の段階でしっかりと伝えておくことで、後からのトラブルを防ぐことができます。
②レストラン・カフェのお仕事
接客・配膳を行うホールスタッフと、簡単な調理を行うキッチンスタッフの2つが主なお仕事内容です。
おすすめポイント
レストランやカフェでは、時間帯によっては短時間の勤務でも歓迎される確率が高いことが大きなメリットです。子育て中の主婦さんであれば、子どもを保育園・幼稚園に預けている数時間だけ働きたい、という場合も多いでしょう。お仕事によっては、短時間勤務であることを理由に不採用になってしまうこともありますが、レストランやカフェでは、学生アルバイトでは埋められない日中の時間帯の戦力として重宝される傾向にあります。そのため、「お昼の3時間しか働けない」という条件でも、お店の求める時間帯とマッチすれば、快く採用してもらえる可能性が高いです。
ここに注意
こちらも基本的には立ち仕事です。それだけでなく、お水を注いだり、お皿を下げたりと、お客様にストレスを感じさせないような気配りが求められます。常にお店全体を見渡す広い視野を持つことが必要です。また、主婦さんが働きやすい日中の時間帯は、一番お客様が集中する時間帯である場合が多いことにも注意が必要です。働き始めのうちは注文・会計の際にミスをしてしまうことも珍しくありません。ランチタイムの目が回るような忙しさに慣れるまでは、大変に感じるかもしれません。
③倉庫内でのお仕事(軽作業)
工場・倉庫でのライン作業や仕分け、検品作業や梱包などが主な仕事です。求人広告では「軽作業スタッフ」「製造スタッフ」などの呼び名で募集されていることが多いです。仕事内容はさまざまですが、基本的には単純作業の繰り返しであるため、未経験でも簡単にマスターできるものが多い傾向にあります。
おすすめポイント
基本的には倉庫内でもくもくと作業をする仕事のため、コミュニケーションを取るのが苦手な方でも活躍することができます。派遣社員の募集が大半を占めることから、1日から勤務OKなところも多く、スケジュールを組みやすいことも特徴です。突発的にお金が必要な場合・短期間で働きたい方にとっては、うってつけの働き方といえるでしょう。
ここに注意
同じ作業の繰り返しになるため、単調な作業が苦手な方にはつらいお仕事かもしれません。派遣社員としての採用の場合、長期的に働くことが難しいケースもあります。ライフプランと照らし合わせながら、じっくり考えることをおすすめします。
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④コールセンターのお仕事
テレオペとテレアポの違い
コールセンターには、かかってきた電話に対応するテレオペ(受信業務)と、自分から電話をかけるテレアポ(発信業務)の2種類があります。まずは自分がどちらに向いているかを考えて勤務先を選びましょう。
- テレオペ(受信):ユーザーからの問い合わせ対応・自社商品やサービスの説明。落ち着いて相手の話を聞くのが得意な方に向いている
- テレアポ(発信):商品・サービスの案内やアポイント取得のための架電。前向きに提案・アプローチするのが得意な方に向いている
おすすめポイント
空調のきいたオフィスで座ってできる仕事のため、体力に不安のある方や、寒さ・暑さに弱い方でも安心して働けます。また、コールセンターの仕事は高時給であることも大きな特徴のひとつです。そのうえ、基本的には残業のないところが多く、決まった時間にぴったり終わるため、その後の予定に響きません。子どものお迎えにも安心です。
近年は、AIチャットボット・音声認識システムの導入により、単純な定型対応が自動化されつつある一方で、「複雑な問い合わせに丁寧に対応できる人材」への需要はむしろ高まっています。未経験からでもしっかりとした研修体制が整っている職場が多く、安心して始めやすい仕事です。
ここに注意
姿が見えないだけに、お客様から厳しい言葉を浴びせられてしまうこともあります。そのようなクレーム対応が続くと、心が疲れてしまうこともあるでしょう。気にしすぎず、切り替えて次に進む姿勢が大切です。近年は「カスタマーハラスメント(カスハラ)」への社会的な注目も高まっており、企業側の相談体制・サポート体制が整いつつあります。応募の際には、こうした従業員へのフォロー体制が整っているかどうかも確認してみるとよいでしょう。
⑤一般事務のお仕事
オフィスの中で書類作成・データ集計などを行う仕事です。企業の方針によっては、経理など他の業務を兼任することもあります。雇用形態は企業によってさまざまで、正社員のみの募集の場合もあれば、パート・派遣社員の募集しかない場合もあります。
おすすめポイント
オフィスの中での勤務のため、快適な環境でお仕事をすることができます。さらに、一度でも事務の仕事を経験したことがあれば、スムーズに職場復帰しやすいため、出産・子育てで一度職を離れた主婦さんからも人気のあるお仕事です。
ここに注意
契約社員・正社員としての採用の場合、お仕事の特性上、短時間勤務は難しい傾向にあります。「短時間正社員制度」というものもありますが、活用には社内の理解が必要です。企業に1人しか事務員を置かないところも多いため、突発的な休みも取りづらい傾向にあります。そのため、子どもが小さいうちは働きにくいと感じるかもしれません。また、一般事務は人気職種でもあるため、未経験ではなかなか採用されないこともあります。出産・子育てでお仕事をお休みしている間に、資格取得のための勉強をしておくと、一歩リードすることができます。
お仕事選びで大切な「譲れない条件」の決め方
子育て中の主婦さんのお仕事選びで大切なことは、譲れない条件をあらかじめ決めておくことです。
- 勤務が始まる時間・終わる時間
- 1日の勤務時間
- 勤務期間(長期・短期)
- 休みが取りやすいかどうか
- 同じような立場の主婦さんが職場にいるかどうか
- 体力がなくても働けるかどうか
- 子どもの急な体調不良への対応のしやすさ
自分の中で「これだけは譲れない」という条件を決めておくと、お仕事選びがスムーズに進みます。すべての条件を満たす完璧な職場を探すのではなく、優先順位をつけて絞り込むことが、効率よく仕事を見つけるコツです。子育てと仕事を両立させるには、職場の理解も欠かせません。どのお仕事に就く場合でも、しっかりと相談して理解を得られるようにすることが大切です。
主婦の働き方を取り巻く環境の変化
近年、主婦の働き方を取り巻く環境にはいくつかの変化が見られます。
①人手不足を背景に、柔軟な働き方への理解が進んでいる
多くの業界で人手不足が深刻化しており、「週2〜3日から」「1日3〜4時間から」といった短時間勤務の求人が増加しています。子育て中の方が無理なく働ける環境が整いつつあります。
②テレワーク・在宅ワークの選択肢が広がっている
コールセンター・データ入力・一般事務の一部業務など、自宅で完結できる在宅ワークの求人も増えています。通勤時間がなくなる分、育児との両立がしやすくなる働き方として注目されています。
③同一労働同一賃金の施行で、パートの待遇改善が進んでいる
正社員とパートタイム労働者の間の不合理な待遇差を禁止する制度が全面施行されており、通勤手当・賞与などの待遇が見直されている職場も増えています。
④育児・介護休業法の改正で、時短勤務・柔軟な働き方の対象が拡大
2025年4月の法改正により、子どもが小学校就学前までの間、テレワーク・時短勤務などの措置を講じることが企業に義務付けられました。子育て中の働き方の選択肢は、以前よりも広がっています。
こうした変化を踏まえ、「以前は諦めていた条件でも、今なら実現できるかもしれない」という視点で、改めて仕事探しをしてみることをおすすめします。
よくある質問
Q. どの仕事も未経験・ブランクありでも大丈夫ですか?
A. はい、この記事で紹介した5つの仕事はいずれも未経験・ブランクがあっても始めやすい傾向にあります。特にスーパー・コンビニ・レストラン・カフェ・軽作業・コールセンターは資格不要で始められる求人が多いです。一般事務は経験があると有利になる傾向がありますが、資格取得と組み合わせることで未経験からでも十分挑戦できます。
Q. 子どもが小さいうちは、どの仕事が特に向いていますか?
A. 子どもが未就学児のうちは、短時間勤務に対応しやすい「レストラン・カフェ」「コールセンター」が特に人気です。日中の数時間だけ働きたいというニーズにマッチしやすく、突発的な休みにも比較的理解を得やすい職場が多いためです。
Q. 複数の仕事で迷っています。どう決めればいいですか?
A. まず「絶対に譲れない条件」を2〜3個に絞り込みましょう。「体力面」「勤務時間の融通」「収入」「職場の理解」など、自分にとって何が一番重要かを整理することで、選択肢が絞りやすくなります。一人で決めるのが難しい場合は、転職エージェントに相談することで、自分に合った求人を客観的にアドバイスしてもらえます。
Q. 一般事務は未経験だと本当に採用されにくいですか?
A. 人気職種であるため競争率は高めですが、絶対に採用されないわけではありません。MOS(Word・Excelの資格)などを取得しておく、PTA活動や家庭での経験を「仕事に活かせるスキル」として言語化するなど、事前の準備をしっかり行うことで採用の可能性を高めることができます。
まとめ
- 子育てと両立しやすいお仕事5選は①スーパー・コンビニ②レストラン・カフェ③倉庫内(軽作業)④コールセンター⑤一般事務
- スーパー・コンビニはブランクに寛容で同じ境遇の主婦さんが多い。立ち仕事・土日休みにくい点に注意
- レストラン・カフェは短時間勤務が歓迎されやすい。ランチタイムの忙しさに慣れるまでは大変
- 倉庫内(軽作業)はコミュニケーションが苦手でも活躍しやすく、1日から勤務可能。単調作業・派遣雇用に注意
- コールセンターは座り仕事で高時給・残業少なめ。クレーム対応のストレスへの心構えが必要
- 一般事務は快適な環境で人気だが、突発的な休みが取りづらい傾向。資格取得で採用の可能性を高められる
- 仕事選びでは「譲れない条件」をあらかじめ決めておくことがスムーズな仕事探しのコツ
- 人手不足による柔軟な働き方の拡大、テレワークの普及、同一労働同一賃金、育児介護休業法の改正により、子育て中の働き方の選択肢は広がっている
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