保育園に預けられる時間は?間に合わない日の対処法も解説

保育園を利用できる時間は2種類ある

保育園を利用できる時間は、保護者の就労時間などの状況に応じて、「保育標準時間」と「保育短時間」の2種類に認定されます。この認定は、市区町村が行う「保育の必要性の認定(2号・3号認定)」の際に決まります。

保育標準時間とは?

保育標準時間とは、1日最大11時間まで保育園を利用できる区分のことです。フルタイムで働いている保護者を対象としており、月64時間以上就労している場合に認定されます。

たとえば、朝7時から夕方18時まで(11時間)の利用が可能です。フルタイム勤務で通勤時間がある方でも、余裕を持って送り迎えができるよう設計されています。

保育短時間とは?

保育短時間とは、1日最大8時間まで保育園を利用できる区分のことです。パートタイムなど比較的短い時間の就労をしている保護者を対象としており、月48時間以上64時間未満の就労の場合に認定されます。

たとえば、朝9時から夕方17時まで(8時間)の利用が一般的です。フルタイム勤務の方に比べると利用できる時間が短いため、勤務時間・通勤時間との兼ね合いに注意が必要です。

保育標準時間・保育短時間の違いを一覧で整理

2つの区分の違いを一覧表でまとめます。

項目 保育標準時間 保育短時間
1日の最大利用時間 11時間 8時間
対象となる就労時間 月64時間以上 月48時間以上64時間未満
主な対象者 フルタイム勤務の保護者 パートタイム勤務の保護者
保育料 保育短時間より高め 保育標準時間より低め
時間外利用 延長保育として別途料金が発生 延長保育として別途料金が発生

自分がどちらの区分に認定されるかは、就労証明書の記載内容をもとに市区町村が判断します。認定区分によって利用できる時間・保育料が変わるため、認定結果は必ず確認しておきましょう。

何時から何時まで預けられる?

一般的な保育時間の目安

保育園の開園時間は施設によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

【認可保育園の一般的な保育時間】

区分 一般的な保育時間の目安
保育標準時間(最大11時間) 7:00〜18:00が多い
保育短時間(最大8時間) 9:00〜17:00が多い
延長保育 開園時間の前後(6:00〜や〜19:00など)

ただし、上記はあくまでも目安です。実際の保育時間は保育園ごとに異なるため、入園を検討している保育園の開園時間・延長保育の時間を必ず確認しておきましょう。

また、認可外保育施設(認証保育所・認定こども園など)は、認可保育園よりも長い時間利用できる場合があります。夜間や24時間対応の施設もあるため、勤務時間が不規則な方は認可外保育施設も選択肢に入れてみましょう。

利用時間内ならいつでも預けてOK?

認定された保育時間の範囲内であれば、基本的にはいつでも預けることができます。ただし、以下の点には注意が必要です。

【保育時間利用時の注意点】

  • 登園・降園時間は保育園のルールに従う:「朝は何時以降に登園してください」「お昼寝中の時間帯はお迎えをご遠慮ください」などのルールを設けている保育園もあります
  • 急な延長は事前連絡が必要:仕事の都合で予定より遅くなる場合は、保育園に早めに連絡しましょう
  • 病気の場合は利用できないことがある:発熱などの体調不良がある場合は登園できないルールになっているため、病児保育などの対策も考えておきましょう

お迎えに間に合わない!延長保育を活用しよう

仕事の都合や通勤時間の関係で、保育時間内にお迎えができないこともありますよね。そんなときに活用したいのが「延長保育」です。

延長保育とは?利用できる時間の目安

延長保育とは、通常の保育時間を超えて保育を利用できるサービスのことです。多くの保育園で実施されており、仕事の都合でお迎えが遅くなる保護者にとって非常に心強いサービスです。

延長保育で利用できる時間の目安は以下の通りです。

区分 通常保育時間 延長保育後の利用可能時間
保育標準時間 〜18:00まで 〜19:00または20:00まで
保育短時間 〜17:00まで 〜18:00または19:00まで

延長保育の時間は保育園によって異なります。「何時まで延長保育が利用できるか」は、入園前に必ず確認しておきましょう。

延長保育の料金はどのくらい?

延長保育の料金は、保育園・自治体によって大きく異なります。一般的な目安としては、以下の通りです。

【延長保育料金の一般的な目安】

  • 月額契約(毎月定額で延長保育を利用する場合):月2,000円〜10,000円程度
  • 日額利用(その日の必要に応じて利用する場合):1日200円〜1,000円程度

認可保育園の場合は自治体が料金を設定しているケースが多く、比較的リーズナブルな場合が多いです。一方、認可外保育施設では保育園が独自に料金を設定しているため、料金が高くなる場合もあります。

延長保育の料金は、入園前に必ず確認しておくことをおすすめします。月の利用頻度を想定して、家計への影響を事前にシミュレーションしておきましょう。

延長保育の申請方法・注意点

延長保育を利用するためには、事前に保育園への申請が必要なケースがほとんどです。

【延長保育の申請方法】

  1. 保育園の担当者(主任・園長など)に延長保育の利用を相談する
  2. 利用申請書に必要事項を記入して提出する
  3. 月額契約か日額利用かを選択する(保育園によって選択肢が異なる)

【延長保育利用時の注意点】

  • 定員がある場合がある:延長保育に定員が設けられている保育園もあります。希望しても利用できない場合があるため、入園前に確認しておきましょう
  • 急な延長は事前連絡を:予定していなかった日に延長保育を利用したい場合は、できるだけ早めに保育園に連絡しましょう
  • おやつ・夕食の提供がある場合も:延長保育中におやつや夕食を提供している保育園もあります。別途料金がかかる場合があるため確認しておきましょう
  • 延長保育担当の保育士が少ない場合がある:延長保育の時間帯は担当保育士が少なくなることがあります。子どもの様子が心配な場合は、保育園に確認してみましょう

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延長保育以外の対処法

延長保育を利用しても間に合わない、または延長保育の定員が埋まっていて利用できない、という場合は以下の対処法も検討してみましょう。

家族・親族に送り迎えを頼む

最もコストがかからない方法が、家族・親族に送り迎えを依頼することです。祖父母・配偶者・兄弟姉妹など、信頼できる人に協力を依頼しましょう。

ただし、毎日のことになると家族・親族への負担も大きくなります。「週に何日か」「緊急時だけ」など、無理のない範囲でお願いすることが長く続けるコツです。

また、保育園によっては送迎できる人をあらかじめ登録しておく必要があります。祖父母などに送迎を依頼する場合は、事前に保育園に連絡し、登録手続きを済ませておきましょう。

送迎代行サービスを利用する

家族・親族の協力が得られない場合や、緊急時の対応として、送迎代行サービスの活用も選択肢のひとつです。

送迎代行サービスとは、保育園・学校へのお迎えを代わりに行ってくれるサービスのことです。近年、共働き家庭の増加とともにニーズが高まっており、さまざまなサービスが登場しています。

【送迎代行サービスのメリット・デメリット】

項目 内容
メリット 家族・親族に頼めないときでも対応できる。定期利用・スポット利用など柔軟に使える
デメリット 費用がかかる(1回あたり1,000円〜3,000円程度が多い)。初めて利用する際は子どもが不安を感じることがある

送迎代行サービスを利用する際は、子どもの安全を最優先に、信頼できるサービスを選ぶことが大切です。保育士資格を持つスタッフが対応するサービスや、GPS追跡機能があるサービスを選ぶと安心です。

また、保育園によっては「保護者以外の送迎には事前の届け出が必要」「送迎代行サービスの利用は不可」などのルールを設けていることがあります。送迎代行サービスを利用する前に、必ず保育園に確認しておきましょう。

よくある質問(Q&A)

Q. 保育標準時間と保育短時間、どちらに認定されるかはどうやって決まりますか?

A. 保護者の月間就労時間をもとに市区町村が判断します。月64時間以上の就労であれば保育標準時間、月48時間以上64時間未満の就労であれば保育短時間に認定されるのが一般的です。認定の基準は自治体によって異なる場合があるため、詳細は申し込み先の自治体に確認しましょう。

Q. 保育短時間に認定されましたが、フルタイム勤務になりました。保育標準時間に変更できますか?

A. できます。就労時間が変わった場合は、新しい就労証明書を自治体に提出することで、認定区分の変更を申請できます。変更が認められると、利用できる時間・保育料が変わります。就労状況が変わった際は早めに自治体の窓口に相談しましょう。

Q. 延長保育を毎日使うと費用はどのくらいかかりますか?

A. 保育園・自治体によって異なりますが、月額契約の場合は月2,000円〜10,000円程度が多いです。毎日日額で利用する場合は、1日200円〜1,000円×稼働日数となります。利用頻度を想定して、入園前に保育園に確認しておくことをおすすめします。

Q. お迎えが延長保育の時間にも間に合わない場合はどうなりますか?

A. 保育園によって対応は異なりますが、連絡なしに迎えが遅れることが続くと、退園を求められるケースもあります。どうしても間に合わない場合は、送迎代行サービスや家族・親族への依頼を検討しましょう。また、勤務時間・勤務場所の見直しも選択肢のひとつです。

Q. 子育てをしながら転職活動をするのは難しいですか?

A. 保育園の送り迎えがある中での転職活動は確かに大変ですが、決して不可能ではありません。在職中に転職活動を進めることで、保育の必要性を維持しながら転職先を探せます。転職支援のプロに相談することで、子育て中でも無理なく進められる転職活動の方法を一緒に考えてもらえます。

まとめ

  • 保育園の利用時間は「保育標準時間(最大11時間)」と「保育短時間(最大8時間)」の2種類がある
  • 保育標準時間はフルタイム勤務(月64時間以上)、保育短時間はパートタイム勤務(月48〜64時間未満)が対象
  • 一般的な保育時間は保育標準時間で7:00〜18:00、保育短時間で9:00〜17:00が目安(施設によって異なる)
  • お迎えに間に合わない場合は延長保育を活用する。料金は月額2,000円〜10,000円程度が多い
  • 延長保育には定員・申請手続きが必要なケースがあるため、入園前に確認しておく
  • 延長保育以外の対処法として家族・親族への依頼・送迎代行サービスの活用も選択肢になる
  • 送迎代行サービスを利用する前に保育園のルールを必ず確認すること
  • 就労時間が変わった場合は速やかに自治体に申請し、認定区分の変更手続きを行う

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