七五三って何をする?基本をまとめてみました

七五三とは何をする行事?由来・年齢・時期・着物・準備チェックリストまで徹底解説【2025年版】

「七五三って何をする行事なの?神社に行くだけじゃないの?」「男の子は3歳と5歳どちらでするの?数え年と満年齢どちらで数えればいい?」「着物はレンタルと購入どちらがいい?前撮りはいつまでにしておけばいい?」——子どもの成長をお祝いする日本の伝統行事「七五三」は、誰もが子どものころに経験している通過儀礼ですが、いざ自分が親として準備する立場になってみると、次々と疑問が浮かんでくるものです。

七五三は子どもにとって一生に何度もない特別な記念日です。「もっと早めに準備しておけばよかった」「着物のレンタルが全部埋まっていた」「写真スタジオの予約が取れなかった」という後悔をしないために、基本の知識を早めに押さえておきましょう。

この記事では、七五三の意味・由来・何をするか・年齢の考え方・時期の選び方・着物の種類・レンタルと購入の比較・準備チェックリストまで、2025年版としてわかりやすく解説します。

七五三とはどんな行事?意味と由来

七五三は、子どもの3歳・5歳・7歳の節目に、これまでの成長に感謝し、これからの健やかな成長を祈る日本の伝統行事です。もともとは公家・武士階級の儀式でしたが、江戸時代以降に庶民にも広まり、現代の形へと定着しました。

七五三という行事が特に3・5・7歳に行われる背景には、「奇数は縁起が良い」という日本の伝統的な考え方があります。また、医療が発達していなかった時代には、幼い子どもが無事に育つことが決して当たり前ではありませんでした。「7歳までは神のうち」という言葉があるほど乳幼児の死亡率が高かった時代には、節目ごとに子どもの成長を神様に報告し、感謝を伝えることに大きな意味がありました。現代では医療の発達により状況は大きく変わりましたが、子どもの健やかな成長を願い、感謝する気持ちは変わらず受け継がれています。

七五三の3つの儀式(髪置・袴着・帯解き)

七五三の「3・5・7」という年齢は、それぞれ以下の3つの伝統的な儀式がベースになっています。

3歳:髪置(かみおき)

鎌倉時代頃から江戸時代にかけて行われていた儀式です。当時は生まれてから7日目に頭を剃り、その後はずっと坊主頭で育てるという慣習がありました。公家では2歳、武家では3歳になると「髪置の儀」を行い、初めて髪を伸ばし始めます。現代では3歳の女の子の成長をお祝いする儀式として受け継がれており、晴着を着て神社にお参りする行事の基礎となっています。

5歳:袴着(はかまぎ)

平安時代にはすでに行われていた歴史ある儀式で、初めて袴をはく儀式です。元々は男女ともに行われていた儀式でしたが、江戸時代以降は5歳の男の子の成長をお祝いする儀式として定着しました。ちなみに現代でも皇室では男女ともに「着袴の儀(ちゃっこのぎ)」として袴着の儀式が行われています。

7歳:帯解き(おびとき)

子どもの着物についた「付け紐(つけひも)」を外し、初めて大人と同じように帯を締める儀式です。室町時代頃に始まり、当初は男女ともに9歳で行われていましたが、江戸時代後期に7歳の女の子の儀式として定着しました。子どもの着物から大人の着物へと移行するこの儀式は、子どもが一歩大人に近づく節目として大切にされてきました。

七五三では何をするの?

神社・お寺へのお参り

七五三の中心となる行事が神社またはお寺へのお参りです。晴着(着物)を着せた子どもを連れて、地域の氏神様が祀られる神社やご縁のあるお寺を参拝します。お参りでは、これまで無事に育ってくれたことへの感謝と、これからも健やかに成長しますようにという祈りを神様・仏様に伝えます。

多くの神社では七五三の時期に祈祷(ご祈願)を行っています。事前に予約が必要な神社も増えており、特に土日・祝日・大安の日は混み合うため、できるだけ早めに予約しておきましょう。

神社でのご祈祷の一般的な流れは次の通りです。

  1. 神社に到着し、受付を行う(申込書の記入・初穂料の納付)
  2. 控え室で待機する
  3. 祈祷殿へ案内され、祝詞の奏上・玉串拝礼などが行われる
  4. お守り・千歳飴などの授与品を受け取る
  5. 境内で記念撮影をする

初穂料(はつほりょう)の相場は一人あたり5,000〜10,000円程度が一般的ですが、神社によって異なります。のし袋に入れて持参するのが基本です。

千歳飴(ちとせあめ)

七五三のお祝いには、千歳飴(ちとせあめ)が欠かせません。「千歳(ちとせ)」には「千年」という意味と「長い年月」という意味があり、縁起の良い紅白の細長い飴には「長く元気に生きられますように」という願いが込められています。

千歳飴は鶴・亀・松竹梅などのめでたい柄が描かれた袋に入れられており、神社でのご祈祷の授与品としていただけることもあります。スーパー・デパート・神社の授与所などでも購入できます。細長くて折れやすいため、子どもが扱う際は注意が必要です。お土産・記念としてかわいく飾っておくご家庭も多いです。

記念撮影・前撮り

晴着を着た子どもの姿を写真・映像に残すことも、七五三の大切な楽しみのひとつです。記念撮影には大きく「当日撮影」「前撮り」「後撮り」の3つの方法があります。

撮影タイミング メリット デメリット
当日撮影(参拝当日に撮影) 参拝と撮影がセットで思い出になる 子どもが疲れやすい、スタジオが混雑
前撮り(参拝前に撮影) 空いている時期に落ち着いて撮れる、衣装の選択肢が多い 参拝と日程が分かれる
後撮り(参拝後に撮影) 参拝で着物に慣れた後に撮影できる 11月以降は空きが少ないことも

2025年現在、前撮りをするご家庭が増えており、スタジオによっては5〜7月頃から前撮りの受付を開始するところもあります。夏休みで日焼けしてしまう前の7月頃まで、または秋の七五三本番前の9〜10月頃が前撮りの人気シーズンです。

「七五三当日は神社参拝に集中し、写真は別日に余裕を持って撮る」という形を選ぶご家庭が増えています。人気のスタジオ・フォトグラファーは早い段階で予約が埋まるため、余裕をもって予約することをおすすめします。

七五三は何歳でする?

男の子・女の子の年齢の基本

一般的な七五三の年齢の目安は以下の通りです。

年齢 男の子 女の子
3歳 地域によって行う(西日本など) 行う(髪置)
5歳 行う(袴着) 地域によって行う
7歳 地域によって行う 行う(帯解き)

東日本と西日本の違い

七五三の祝い方は地域によって異なる場合があります。東日本の多くの地域では男の子は5歳のみ、女の子は3歳と7歳でお祝いすることが多く、西日本の多くの地域では男の子は3歳と5歳の2回、女の子は3歳と7歳でお祝いすることが多い傾向があります。

ただし、これはあくまでも一般的な傾向であり、地域・家庭によって異なります。「3歳・5歳・7歳をすべてお祝いする」というご家庭もあり、どれも間違いではありません。七五三のベースとなった髪置・袴着・帯解きはいずれも元々男女共通の儀式です。何歳でお祝いするかは、地域の慣習・ご両親の希望・お子さんの体調などを考慮して家庭で決めるのがよいでしょう。迷ったときは祖父母や地域の方に確認してみるのも一つの方法です。

数え年と満年齢どちらでする?【2025年早見表付き】

七五三を「数え年」で行うか「満年齢」で行うかは、多くのご家庭が悩むポイントです。数え年は生まれた年を1歳として元日ごとに1歳増える数え方で、満年齢は生まれた日を0歳として誕生日を迎えるごとに1歳増える、現在一般的な数え方です。

以前は数え年でお祝いするのが一般的でしたが、現代では数え年・満年齢どちらでも構わないというスタンスが定着しています。「数え年でお祝いすると子どもがまだ小さく着物を着ることが難しい」という場合は満年齢でお祝いする、逆に「早めにお祝いしたい、下の子の出産が控えている」という場合は数え年を選ぶ、という形で柔軟に選んでよいでしょう。

年齢 数え年でお祝いする場合の生まれ年 満年齢でお祝いする場合の生まれ年
3歳 2023年(令和5年)生まれ 2022年(令和4年)生まれ
5歳 2021年(令和3年)生まれ 2020年(令和2年)生まれ
7歳 2019年(令和元年)生まれ 2018年(平成30年)生まれ

七五三をするのはいつ?時期の選び方

11月15日が正式な日

七五三の正式な日は11月15日です。この日が七五三として定着した由来にはいくつかの説があり、「旧暦の11月15日が鬼宿日(きしゅくにち)という縁起の良い日だったから」「江戸幕府五代将軍・徳川綱吉の長男の健康祈願をこの日に行ったから」などの説が知られています。

混雑を避ける賢い時期の選び方

11月15日を中心とした前後数週間(10月下旬〜11月中旬の土日・祝日)は、七五三のお参りのピーク時期です。人気の神社は非常に混雑するため、以下の点を考慮して時期を選びましょう。

①ピーク前・後を狙う

10月上〜中旬または11月下旬以降は比較的空いていることが多く、ゆっくりお参りできます。厳密な決まりはないため、ご家庭の都合のよい時期に行うことが大切です。

②気候を考慮する

着物を着て外を歩くお子さんの体調・快適さを最優先に考えましょう。

時期 気候の目安 注意点
9月下旬〜10月上旬 まだ暑い日が続くことも 熱中症・着崩れに注意
10月中旬〜11月中旬 最も過ごしやすい 混雑がピークになりやすい
11月下旬以降 朝晩が冷えてくる 防寒対策が必要

③大安・友引などの吉日を選ぶ方もいる

縁起を大切にする場合は、六曜(大安・友引・先勝・先負・仏滅・赤口)の吉日を選ぶご家庭もあります。ただし吉日の土日は特に混雑するため、早めの予約・準備が必要です。

七五三の着物はどんなもの?

3歳の女の子(被布・帯を締める着付けの2パターン)

3歳の女の子に着せる着物は、着物に「付け紐(つけひも)」が縫い付けられた幼児用が基本です。通常の着物は腰紐・帯でしっかり着付けますが、付け紐つきの着物は紐を結ぶだけで簡単に着せられ、帯が少ない分お腹を締め付けにくい設計になっています。

パターン①:被布(ひふ)を着せる着付け(現在の主流)

被布とは、着物の上から羽織るコートのような衣装です。付け紐つきの着物を着せた上から被布を重ねて着せる形で、子どもが苦しくなりにくく、きちんと感も出るため、近年ではこちらが主流になっています。下に着る着物に兵児帯(へこおび)を結んでおけば、被布を脱いでもかわいい姿になります。

パターン②:帯を締める着付け

近年は被布が主流のため選ぶご家庭は少なめですが、こちらももちろんOKです。3歳でしっかりと帯を締めた着付けは凛とした美しさがあります。ただし長時間の着用で着崩れしやすいため、着付けが完成済みの「作り帯」の使用がおすすめです。

7歳の女の子(四つ身・しごき帯)

7歳では大人と同じ着付けを行います。3歳で使っていた付け紐はなく、「四つ身(よつみ)」と呼ばれる子ども用の仕立ての着物に、しっかりと帯を締めます。7歳の着付けの大きな特徴が「しごき帯」です。裾に房がついたスカーフのような柔らかい帯で、着物の帯の下に巻いて後ろでリボン結びにします。このしごき帯が7歳の女の子らしい華やかさを演出します。

5歳の男の子(紋付き・羽織・袴)

5歳の男の子は家紋の入った紋付の着物に羽織・袴を合わせます。着物は家紋が入った「五つ紋(いつつもん)」が基本で、両胸・背中・両袖の5か所に入ります。羽織は着物の上に重ねる上着、袴は下半身に着ける「はかま」です。足袋・草履・扇子・懐剣(かいけん)なども一式揃えます。ただし近年はレンタルが主流のため、家紋は必ずしも入れなくてよい場合が多いです。羽織・袴の色・柄も多様になっており、お子さんの好みや顔映りに合わせて選べます。

その他の年齢の場合

5歳の女の子は3歳と同じように帯を締める着付けが一般的です。3歳の男の子は5歳と同じ羽織・袴スタイル、または女の子と同じ被布スタイルの2種類から選べます。7歳の男の子は5歳と同じ羽織・袴スタイルとなります。

また、神社へのお参りには着物が一般的ですが、七五三の記念写真のみを撮影する場合はドレス・スーツスタイルも素敵です。特に洋装での写真撮影は近年人気が高まっており、一部のスタジオでは着物と洋装の両方で撮影できるプランも用意されています。

着物はレンタル?購入?どちらがお得?

七五三の着物を「レンタルするか・購入するか」は多くのご家庭が悩むポイントです。

比較項目 レンタル 購入
費用 1〜5万円程度(一式) 5〜30万円以上(一式)
手軽さ 高い(着付け・クリーニング不要のプランも) 低い(クリーニング・保管が必要)
着用回数 七五三当日のみ 複数回着用できる
選択肢 豊富(最新のデザインから) 購入したものに限られる
兄弟・姉妹への使いまわし できない できる
家紋入れ 対応外のことが多い 対応可能

「七五三だけのために着物を購入するのはコストが高い」「保管・クリーニングの手間を省きたい」という理由でレンタルを選ぶご家庭が増えています。一方で、「きょうだいが複数いる」「祖父母から着物を受け継ぐ予定がある」「将来子どもに受け継がせたい」という場合は購入を検討する価値があります。

レンタルを選ぶ際は、人気の着物・サイズは早い段階で予約が埋まるため半年以上前からの予約をおすすめします。着付けやヘアセット・撮影がセットになった「七五三パック」を利用すると便利です。当日の着付けサービスがあるか、返却方法はどうかを事前に確認しておきましょう。

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七五三の準備チェックリスト

七五三当日に慌てないために、事前に確認・準備しておくべきことをチェックリストにまとめました。

半年以上前(4〜5月頃)

  • 七五三をする年齢・数え年か満年齢かを決めた
  • 参拝する神社・お寺を決めた
  • 記念写真スタジオ・フォトグラファーを予約した(前撮りの場合はこの時期に)
  • 着物のレンタル(または購入)を決め、予約・購入した

3〜4ヶ月前(7〜8月頃)

  • 神社での祈祷の予約をした(予約が必要な神社の場合)
  • 着付け師・ヘアセットの予約をした
  • お子さんの体のサイズ(着物サイズ用)を測った

1〜2ヶ月前(9〜10月頃)

  • 当日の持ち物・スケジュールを確認した
  • お子さんの着物を試着させ、着慣れさせる練習をした(特に草履・下駄に注意)
  • 初穂料(ご祈祷料)の準備・のし袋への記入をした
  • 千歳飴の入手先を確認した

直前(1〜2週間前)

  • 当日の天気予報を確認し、防寒・暑さ対策を準備した
  • 着物・草履・小物類の最終確認をした
  • お子さんの体調管理に気をつけた
  • 会食・食事会の予約をした(祖父母を招く場合など)

当日の持ち物

  • 着物一式(着替えの下着・肌着・タビも忘れずに)
  • 初穂料(のし袋に入れて)
  • 千歳飴(神社でいただけない場合は持参)
  • カメラ・スマートフォン(充電・容量確認を)
  • お子さんの体調に合わせた飲み物・お菓子・おもちゃ
  • 着物の着崩れ対応グッズ(安全ピン・腰紐など)
  • お子さんが歩き疲れた場合の予備の靴(草履に慣れていない場合)

よくある質問(Q&A)

Q. 七五三は必ず神社でしなければいけませんか?お寺でもいいですか?

A. 神社でもお寺でも構いません。七五三は神道の行事として神社でのお参りが一般的ですが、仏教のお寺でも七五三のご祈祷を受けることができます。地域によってはお寺でお祝いする慣習がある場合もあります。ご家族の信仰・慣習・お子さんとの思い出を大切に選んでよいでしょう。

Q. 七五三の着物を祖父母から受け継いだのですが、サイズが合わない場合はどうすればいいですか?

A. 着物は「肩上げ」「腰上げ」という縫い方でサイズを調整できます。着物のサイズ直しは和装の専門店・リフォームショップに依頼することができます。費用は5,000〜15,000円程度が目安で、時期によっては混雑するため早めの依頼をおすすめします。

Q. 前撮りはいつ頃するのがベストですか?

A. 5〜7月(夏休み前・日焼けする前)または9〜10月(七五三シーズン直前)が人気の時期です。特に5〜6月は空いていることが多く、着物の選択肢も豊富なためおすすめです。ただし人気スタジオは早めに予約が埋まるため、年明け〜春ごろから問い合わせを始めるとよいでしょう。

Q. 七五三の写真撮影はプロのカメラマンに依頼すべきですか?

A. どちらでも構いませんが、「一生の思い出に残る写真を撮りたい」という場合はプロのカメラマン・フォトスタジオへの依頼をおすすめします。スタジオ撮影のほか、神社での「ロケーション撮影」を専門にするフォトグラファーも増えており、自然光の中での素敵な写真が撮れると人気です。

まとめ

  • 七五三は子どもの3・5・7歳の節目に成長を感謝し、祈る日本の伝統行事。公家・武士の儀式が江戸時代以降に庶民に広まった
  • 3歳(髪置)・5歳(袴着)・7歳(帯解き)という3つの儀式がベースになっている
  • 七五三では神社・お寺へのお参り、千歳飴、記念撮影が基本的な内容
  • 年齢の基本は男の子は5歳(地域によって3歳も)、女の子は3歳と7歳だが、地域・家庭によって異なる
  • 数え年・満年齢どちらでお祝いしても構わない。2025年の早見表を参考にしよう
  • 正式な日は11月15日だが、10月下旬〜11月中旬の土日が一般的。混雑を避けるなら前後の時期も選択肢
  • 着物は3歳女の子(被布スタイルが主流)、7歳女の子(四つ身・しごき帯)、5歳男の子(紋付き羽織袴)が基本
  • 着物はレンタルが主流になっているが、きょうだいへの使いまわし・受け継ぎを考えるなら購入も検討する
  • 半年以上前からの準備・予約が理想。特にレンタル着物・人気スタジオは早めに埋まる
  • 地域・家庭によって異なることが多い行事のため、祖父母や地域の方への確認も大切

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