共働き夫婦の家事分担、どうすればいいの?

共働き夫婦の家事・育児分担のコツ|ルールの決め方と続けるための工夫【2025年版】

「共働きなのに、家事も育児もほとんど私が一人でやっている気がする…」
「パパにお願いしても『何すればいいかわからない』って言われる」
「分担してるつもりだけど、結局私の方が負担が大きい」

子どもを持つママのうち、多くの方が働いているのが当たり前になった現代。共働きは子育て世代においてすでにメジャーなスタイルとなっています。

それと同時に増えているのが、ママとパパの間での家事・育児の分担にまつわる悩みです。パパが育児に協力してくれず、ママが一人で抱え込んでしまう状態を指す「ワンオペ育児」という言葉も、すっかり広く知られるようになりました。

この記事では、共働きのママさんなら一度は頭を悩ませる「家事・育児の分担」について、ルールの決め方・環境の整え方・分担で注意したいこと・2025年現在活用できる便利なツールまで、詳しく解説します。

共働き世帯の家事分担、実態はどうなっている?【最新データ】

共働きがあたりまえになった現在でも、夫婦間の家事・育児の分担に頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか。

夫婦間での家事分担は、いまだ妻側に大きく偏っている傾向があることが各種の調査で示されています。「パパをどれだけ家事・育児に参加させるか」は、現代の多くのママにとって大きな課題になっています。

一方で、パパとママで家事を完全に半分ずつ分割できるかというと、そうもいかないのが実情です。仕事の都合でパパの帰宅が遅い場合など、物理的な時間の制約から家事の分担が難しいケースも多くあります。

共働きの夫婦がスムーズに家事分担をするためには、お互いにできる範囲での家事分担をすることと、家事を分担しやすいような環境を整えることが重要になります。

家事分担のルールを決める

家事・育児をリストアップする

家事がうまく分担できない要因のひとつが、「誰が何をやるか」をきちんと決めていないことです。

何も言わなくても率先して家事をしてくれるのが一番よいですが、実際には「何をすればいいかわからない」という理由で、家事に手をつけられない方も少なくありません。

そうならないためにも、あらかじめきちんとパパとママの間で、どちらがどの家事をするかルールを決めておくことが大切です。

パパとママの間で分担する家事を決める前に、まずは「どんな家事・育児があるのか」を可視化して把握する必要があります。普段行っている家事・育児を、以下のように分類してリストアップしてみましょう。

【家事・育児の分類例】

  • 毎日するもの(食事の準備・片付け、保育園の送迎、お風呂、寝かしつけ等)
  • 毎週するもの(掃除、洗濯物の整理、買い出し等)
  • 毎月するもの(家計の管理、公共料金の支払い、季節の衣替え等)

リストアップしたものそれぞれについて、さらに重要度で優先順位をつけていくと、日ごと・週ごと・月ごとに「いつ何をしなければならないか」が明確になります。

「これをして」ではなく「どれならできる?」と聞く

そのリストをもとに、どちらがどの家事をするか、分担のルールを話し合いましょう。

ここでポイントとなるのが、「これをして」と指示しないことです。代わりに、「どれならできる?」と聞いてみるようにしてください。

「これをして」と一方的に指示されたものよりも、リストの中から自分で「これならできるよ」と選んだものの方が、自分で決めた自分の仕事として、当事者意識を持って取り組んでもらいやすくなります。

分担表を見える場所に貼る

分担が決まったら、表などにしてすぐ見える場所に貼っておきましょう。冷蔵庫・玄関・リビングのカレンダーなど、家族全員の目に入りやすい場所がおすすめです。

「決めたのに忘れてしまう」ということを防ぐためにも、可視化して常に確認できる状態にしておくことが、分担を長続きさせるコツです。

家事のしやすい環境を整える

ひと目で分かる収納にする

普段仕事が忙しく、家にいる時間の少ないパパに起こりがちなのが「どこに何があるかわからない」という状態です。家の中を把握できていなければ、当然スムーズに家事はできません。

「どこに何があるかわからない」という状態が続いてしまうと、必要なものの場所がわからず家事ができなかったり、どこにしまえばいいかわからず片付けができなかったりと、負のスパイラルに陥りがちです。

まず重要なのは、どこに何があるかを把握してもらうことです。1つ1つ教えて回るのもよいですが、収納に工夫をすれば、簡単に家の中を把握してもらうことができます。

【収納をわかりやすくする工夫】

  • 日常生活でよく使うものが入っている食器棚・タンスなどの収納には、ネームプレートのように「そこに何が入っているか」を書いて貼っておく
  • ひと目でどこに何があるかわかるようになり、普段家にいる時間の短いパパでもつまずくことなく家事ができる
  • マスキングテープなどを使えば、かわいい柄を楽しめるうえ、粘着力が強くないため家具の表面・壁紙などが傷みにくく安心
  • 何が入っているかを書いて貼っておけば、子どもも片付けがしやすくなり、率先してお手伝いしてくれるようになることも

使いやすさ・家事導線を意識する

特にキッチンなど、家事に関係する場所では、「ママが使いやすいように」と家具や物を配置している方が多いのではないでしょうか。

もちろんママが使いやすいことは大切ですが、家事を分担する以上、それだけでは不十分です。ママだけに使いやすい環境では、そこはもう「ママの独壇場」になってしまい、パパはなかなか手が出せなくなってしまいます。

スムーズな家事分担のために、ママもパパも使いやすいような配置に変更し、パパも気兼ねなく家事ができる環境を整えることが大切です。

また、さまざまな家事が一か所で済むように、家事の導線を意識して配置・収納するとより良いでしょう。

【家事導線の工夫例】

  • 物干しスペースの近くに収納棚を置けば、乾いた洗濯物をその場ですぐ畳んでしまうことができる
  • キッチンとダイニングを近い動線でつなぐことで、配膳・片付けの負担が減る
  • 掃除道具を各部屋に置いておくことで、思い立ったときにすぐ掃除ができる

このように、なるべく家事の工程を減らせるように工夫してみましょう。

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家事の分担で注意したいこと

相手に任せると決めたら手を出さない

分担をしても、仕事が忙しい時などは相手が家事をできなくなってしまうことがあります。そんな時は、忙しい相手に代わって家事をすることもあるでしょう。ここで注意が必要です。

一度手を出すと、ついつい気がつくたびに相手の分も家事をしてしまい、気がついたら相手が家事をしてくれなくなってしまった、ということが起こりやすいのです。

また、「『あれをしてね』と声をかけるより、自分でやったほうが早い!」と思ってしまい、ついつい手を出してしまうこともあるでしょう。これが続くと、「代わりにやってくれるから、家事はしなくていいや」と相手に思われてしまうことにもなりかねません。

もちろん、つらい時・忙しい時などにお互いに助け合うことは必要です。しかし、それ以外の場面では、極力手を出さないようにすることが、分担のルールを機能させ続けるコツです。

完璧にしようと思わない

いくら分担したとはいえ、限られた時間の中ですべての家事をこなすのは大変なことです。すべての家事を完璧にこなすことは、かなり難しいことだと理解しておきましょう。

完璧にしようとするあまり、頑張りすぎて体調を崩してしまった…ということも起こり得ます。完璧にしようとは思わず、肩の力を抜いて、できる範囲で家事をすることを心がけましょう。

加えて、お互いの負担が少しでも減るよう、家事を楽にするアイテム・サービスを活用するのもよい方法です。そういったものを取り入れることは、決して「手抜き」ではなく、賢い「工夫」のひとつです。

2025年現在、家事分担を助けてくれるツール・サービス

2025年現在、家事の負担を軽減してくれる便利なツール・サービスは以前よりもさらに充実しています。積極的に活用を検討してみましょう。

時短家電

【家事の負担を軽減する主な時短家電】

  • ロボット掃除機:床掃除の手間を大幅に削減。留守中に自動で稼働させられる
  • 食洗機:食後の食器洗いの時間を短縮。手荒れの軽減にもつながる
  • 洗濯乾燥機(ドラム式等):洗濯から乾燥まで自動で完結し、洗濯物を干す手間がなくなる
  • 自動調理鍋:材料を入れてボタンを押すだけで調理が完了するため、料理の負担を大きく減らせる

初期費用はかかりますが、「毎日の家事時間」を大きく削減できるため、長期的に見れば家族全体の負担軽減につながる投資といえます。

家事代行・時短サービス

【活用できる家事代行・時短サービスの例】

  • 家事代行サービス(掃除・料理・洗濯などをスポット・定期利用できる)
  • ミールキット・食材宅配サービス(献立を考える・買い物に行く手間を削減できる)
  • 宅配クリーニング(アイロンがけ・衣類のメンテナンスの負担を軽減)

「すべて自分たちでやらなければ」という思い込みを手放し、お金で時間を買うという発想を取り入れることも、共働き家庭が無理なく続けていくための現実的な選択肢です。

家事分担アプリ

2025年現在、スマートフォンで家事・育児のタスクを共有・管理できるアプリも普及しています。

【家事分担アプリでできること】

  • 家事・育児のタスクをリスト化し、担当者を割り振る
  • 完了したタスクにチェックを入れることで、お互いの貢献が可視化される
  • 家族の予定・買い物リストなどを共有できる機能があるものも多い

紙の分担表と同様の効果を、より手軽に・視覚的に得られるのがアプリの利点です。夫婦どちらもスマートフォンを日常的に使う家庭では、こうしたアプリの導入も検討してみましょう。

それでも分担がうまくいかないときは

工夫を重ねても、家事分担がうまくいかないと感じることもあるでしょう。そんな時は、以下の視点も参考にしてみてください。

① 「分担」そのものを定期的に見直す

一度決めた分担ルールも、子どもの成長・仕事の状況の変化によって、その時々で最適な形は変わっていきます。「決めたら終わり」ではなく、定期的に話し合って見直すことが大切です。

② 感謝を言葉にする

分担した家事をこなしてくれたら、「ありがとう」と一言伝えることを忘れないようにしましょう。感謝の言葉があるかないかで、家事へのモチベーションは大きく変わります。

③ 一人で抱え込まず、第三者に相談する

夫婦だけで話し合っても平行線が続く場合は、家族・友人に相談してみる、または夫婦カウンセリングなどの専門的なサポートを利用することも選択肢のひとつです。

よくある質問(Q&A)

Q. 何度話し合っても、パパが家事をしてくれません。どうすればいいですか?
A. まずは「指示」ではなく「選んでもらう」形に変えてみましょう。それでも改善しない場合は、家事の大変さを具体的な数字・時間で見せる(1日の家事にかかっている時間を記録して共有するなど)ことで、負担の実態を実感してもらいやすくなります。それでも変化がない場合は、一度冷静に「なぜ協力できないのか」を対話形式で聞いてみることも大切です。

Q. 家事代行サービスを使うことに罪悪感があります。
A. 罪悪感を持つ必要はまったくありません。家事代行・時短家電の活用は「手抜き」ではなく、限られた時間の中で家族の時間・自分の心身の健康を守るための賢い工夫です。「すべて自分でやらなければ」という思い込みを手放すことが、無理なく共働き生活を続けるための第一歩です。

Q. 子どもが小さいうちは、どんな分担がおすすめですか?
A. 子どもが小さいうちは、特に「時間的な制約が読めない育児(授乳・夜泣き対応・急な体調不良)」の負担が偏りがちです。まずは「決まった時間にできる家事(食器洗い・ゴミ出し等)」から分担を始め、育児の負担については夫婦で状況を共有しながら柔軟に調整していくことをおすすめします。

Q. 分担のルールを決めても、すぐに崩れてしまいます。長続きさせるコツはありますか?
A. 分担表を目に見える場所に貼っておくこと、そして定期的に(例えば月に1回など)分担内容を見直す機会を設けることが効果的です。完璧な分担を最初から目指さず、「まずはやってみて、うまくいかない部分は都度調整する」という柔軟な姿勢で臨むことが長続きのコツです。

まとめ

  • 共働き世帯でも、家事分担は依然として妻側に偏りがちな実態がある
  • 家事分担をうまく進めるには、まず「どんな家事・育児があるか」をリストアップして可視化することが重要
  • 分担を決める際は「これをして」ではなく「どれならできる?」と聞くことで、当事者意識を持ってもらいやすくなる
  • 決めた分担は表・アプリなどで見える化しておくことが長続きの秘訣
  • 家事のしやすい環境を整えるために収納の工夫・家事導線の見直しを行う
  • 分担で注意したいのは「相手に任せたら手を出さない」「完璧を目指さない」の2点
  • 2025年現在は時短家電・家事代行サービス・家事分担アプリなど、負担を軽減するツール・サービスが充実している
  • それでもうまくいかない場合は分担ルールの定期的な見直し・感謝の言葉・第三者への相談も選択肢に入れる
  • 夫婦は家庭の共同経営者。互いに助け合いながら、無理のない形で家事・育児を続けていくことが何より大切

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