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退職理由は本音でOK?面接・履歴書で使える言い換え例文6パターンと絶対NGの伝え方

「面接で退職理由を聞かれるのが一番怖い。本音を言っていいの?」
「人間関係が嫌で辞めたんだけど、そのまま言ったらまずい?」
「給料が低かっただけど、それを理由にしたらダメなの?上手い言い方を知りたい」

転職活動で最も多くの方が頭を悩ませる質問のひとつが「前職の退職理由」です。「正直に言うべき?でも本音を言ったら不利になる?」という葛藤を抱えながら面接に臨む方は多いです。

結論から言うと、「退職の本音をそのまま言う」のはNG。しかし「嘘をつく」のもNG。 大切なのは、本音の根っこにある「自分が本当に求めていたもの・これからどうしたいか」という前向きな気持ちに変換して伝えることです。

2025年現在、面接官は単に「なぜ辞めたか」だけでなく「この人は自己分析ができているか」「次の職場で長く活躍できる人材か」という視点で退職理由を聞いています。上手な言い換えは「嘘をついている」のではなく、「本質を言語化している」と理解しましょう。

この記事では、退職理由の本音別に「NG例・言い換えのポイント・回答例文」を6パターン紹介します。自分の状況に近いパターンを参考に、自分の言葉に置き換えて使ってください。

退職理由、みんなの本音は?(最新データ)

まず、実際にどんな理由で退職している方が多いのかを確認しておきましょう。

厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」によると、女性の離職理由は「自己都合」での退職が78.9%と全体の約4分の3以上を占めています。

【自己都合退職の主な理由(女性・上位)】

退職理由 割合
労働条件(賃金以外)がよくなかったから 28.1%
人間関係がうまくいかなかったから 25.4%
満足のいく仕事内容でなかったから 22.8%
賃金が低かったから 21.8%

このように、日々の職場への不満が積み重なって退職につながるケースが最も多いことがわかります。

しかし、これらの本音をそのまま面接・履歴書で伝えることはできません。「不満が理由で辞めた人」という印象は、採用担当者に「次の職場でも同じ不満を感じてすぐに辞めるのでは?」という不安を与えてしまいます。

「事実は変えないが、伝え方を変える」という発想で退職理由を整理することが重要です。

退職理由を伝える際の3つの鉄則

具体的な例文に入る前に、退職理由を伝える際の基本的な考え方を確認しておきましょう。

鉄則①前職の愚痴・批判を言わない

「前の会社は〇〇がひどかった」「上司に〇〇された」という批判・愚痴は絶対にNGです。たとえ事実であっても、面接の場でネガティブな発言をすると「この人はすぐ他人のせいにする」「どこに行っても同じことを言いそう」という印象を与えます。

鉄則②「どうしたかったか」という前向きな言葉に転換する

「〇〇が嫌だった(否定形)」を「〇〇がしたかった(肯定形)」に言い換えることが基本です。「残業が多かったから辞めた」ではなく「限られた時間でスキルアップできる環境を求めた」、「給料が低かったから辞めた」ではなく「自分の努力が評価される環境で挑戦したかった」という形です。

鉄則③「なぜこの会社でなければいけないか」につなげる

退職理由は単体で語らず、「だからこそ御社を志望した」という志望動機への橋渡しとして使うことで、一貫したストーリーが生まれます。「前職でこんなことに不満を感じ→こういう働き方をしたいと気づき→御社の〇〇という点に魅力を感じた」という流れが理想的です。

退職理由の言い換え例文6パターン

①労働条件(残業・休日など)が悪かった場合

長時間残業・有給が取れない・休日が少ない・シフトが過酷…労働条件への不満は退職理由の第1位です。

NG例

「残業が多すぎて体が限界でした。毎月80時間以上の残業があり、休日も出勤させられることがほとんどでした。このままでは体を壊してしまうと思い辞めました。」

NG理由:

  • 「体が限界」「させられた」という受け身・被害者的な表現が印象を悪くする
  • 転職先にも同様の残業があった場合、また同じ理由で辞めてしまうのではという不安を与える
  • 「条件への不満をそのまま言う人」という印象になる

言い換えのポイント

  • 「残業時間が多かった」という事実は具体的な数字で伝えてもよいが、それだけで終わらせない
  • 「その時間があれば〇〇をしたかった」という前向きな欲求に転換する
  • 「メリハリのある働き方でパフォーマンスを最大化したい」という言葉で、生産性・意欲のある人という印象に変える

回答例文

「前職では月に80時間を超える残業が続いており、スキルアップのための学習時間や体調管理がなかなかできない状況が続いておりました。業務への誠実さは大切にしておりましたが、長時間労働によって一つひとつの仕事のクオリティが下がってしまうことへのもどかしさも感じていました。限られた時間の中で集中して成果を出せる環境で、さらにスキルを磨いていきたいという思いから転職を決意しました。御社の〇〇という働き方の考え方に共感し、志望いたしました。」

ポイント: 「残業が嫌」ではなく「クオリティの高い仕事をするための環境を求めた」という言い方が、仕事への真摯な姿勢として伝わります。

②人間関係がうまくいかなかった場合

上司・同僚との相性が悪い・ハラスメントがあった・チームになじめなかったなど、人間関係の問題も退職理由の上位にあがります。

NG例

「上司のパワハラがひどくて、職場の雰囲気が最悪でした。誰も助けてくれず、孤立してしまいました。あんな職場には二度と戻りたくありません。」

NG理由:

  • どんなに正当な理由があっても、他者を批判する言葉は「人のせいにする人」という印象を与える
  • 「協調性に問題があるのでは」「どこの職場でも同じ問題を起こすのでは」という疑念を生む
  • 強いネガティブな言葉は面接の場の雰囲気を悪くする

言い換えのポイント

  • 「誰々が嫌だった」ではなく「どんな職場環境・チームで働きたいか」という希望に変換する
  • 「チームワークを大切にしたい」「協力し合える環境で働きたい」という言葉が前向きで評価されやすい
  • どうしても「人間関係の問題があった」という事実を伝える必要がある場合は、「環境・組織の文化として合わなかった」という形で表現し、個人批判にならないようにする

回答例文

「前職では個々人の売り上げを競う社風が強く、メンバー同士が互いの成果を意識しすぎる雰囲気がありました。切磋琢磨する面ではよい刺激もありましたが、チームとして共有・協力しながら大きな成果を目指す働き方に魅力を感じるようになりました。御社のチームワークを大切にされた〇〇という取り組みを知り、ぜひその中でご一緒したいと思い、志望いたしました。」

ポイント: 「あの職場が嫌だった」ではなく「こんな職場・チームで働きたい」という表現で、前向きさと協調性をアピールできます。

③仕事内容に満足できなかった場合

「思っていた仕事と違った」「やりがいが感じられなかった」「スキルが活かせなかった」という理由も多いです。

NG例

「入ってみたら雑用ばかりで、やりたかった仕事が全然できませんでした。自分のスキルが全く活かせず、毎日つまらなかったです。」

NG理由:

  • 「つまらない」「雑用ばかり」という表現がわがままな印象を与える
  • 「どんな職場でも同じことを言いそう」という危険な印象
  • 自分の仕事内容は自分で切り開くという視点が欠けているように見える

言い換えのポイント

  • まず「前職でのよかった部分・学べたこと」を一言述べてから「物足りなかった部分」に触れる
  • 「やりがいが感じられなかった」ではなく「もっと〇〇に挑戦したかった」という欲求ベースの表現にする
  • 具体的に「どんな仕事をしたいか」を伝えることで、希望する職種への明確な意思が示せる

回答例文

「前職ではレジや商品出しなどを担当し、お客様と接する仕事にやりがいを感じておりました。ただ、お客様の回転が速く、一人ひとりのニーズに寄り添った提案ができないことに物足りなさを感じるようになりました。お客様と時間をかけて向き合い、最適な提案ができる仕事にチャレンジしたいと思い、転職を検討いたしました。御社の〇〇という接客スタイルに強く惹かれ、志望いたしました。」

ポイント: 「嫌だった仕事→やりたい仕事→だからこの会社」という流れが一貫しており、志望動機にもスムーズにつながります。

④給料が低かった場合

「給料が低かった」「努力しても昇給しなかった」という経済的な理由は、非常に正直な本音ですが、そのまま伝えることは避けましょう。

NG例

「給料が低くて生活が苦しかったです。どれだけ頑張っても昇給がなく、モチベーションが下がりました。」

NG理由:

  • 「給料さえ高ければどこでもよいのでは」という印象を与える
  • 応募先の会社でも給料への不満が出たらすぐ辞めそう、という懸念を持たれる
  • 仕事に対する誠実さ・熱意が伝わりにくい

言い換えのポイント

  • 「給料への不満」の根底にある感情を探る。多くの場合「頑張りが評価されていない」「成長の余地がない」「貢献度と報酬が見合っていない」という思いが隠れている
  • その本質的な不満を「成長したい」「貢献したい」という前向きな言葉に変換する
  • 「給料が高い会社に転職したい」ではなく「努力・成果がきちんと評価される環境で挑戦したい」という表現が自然

回答例文

「前職では業務の効率化提案など、積極的に仕事に取り組んでおりましたが、成果が昇給・評価に反映されにくい給与体系であったため、もっと自分の成果が明確に評価される環境で挑戦したいという気持ちが強くなりました。スキルアップをしながら、成果をきちんと評価していただける環境を求めて転職を検討いたしました。御社の〇〇という評価制度に魅力を感じ、応募いたしました。」

ポイント: 「給料が低い」という事実を「評価制度・成果との連動」という視点で言い換えることで、向上心・意欲のある人という印象になります。

⑤育児・家庭の事情が理由の場合(主婦・ワーママ向け)

出産・育児・家族の介護・転居など、ライフステージの変化による退職は、主婦・ワーママに特に多い退職理由です。

NG例

「子育てが大変で、仕事と両立できなくなりました。子どもがしょっちゅう熱を出して、職場に迷惑をかけてばかりいたので、辞めることにしました。」

NG理由:

  • 「迷惑をかけてばかり」という言葉が、転職先でも同じ状況になるという不安を与える
  • 「また同じように辞めてしまうのでは?」という懸念が生まれる
  • 現在の状況がどう変わったかが伝わらない

言い換えのポイント

  • 「退職した当時の状況(ライフステージの変化)」をやむを得ない事実として簡潔に伝える
  • 「現在はその状況が変わった・解消した」ことを必ず伝える
  • 今の自分の状況(保育園・祖父母のサポート・病児保育など)を具体的に伝えて安心感を与える
  • 「再び働きたいという意欲が高まった」という前向きな動機を添える

回答例文

【出産・育児が理由の場合】

「前職は、出産を機に子育てとの両立への不安が大きくなり、やむを得ず退職いたしました。育児が落ち着いた今は、子どもも保育園に入園し、近所に住む両親のサポートも受けられる環境が整っております。以前退職の原因となった状況は解消されており、改めて仕事に打ち込める状態になりました。育児を通じて身につけた段取り力・コミュニケーション力を活かして、御社でぜひ貢献したいと思い、志望いたしました。」

【転居が理由の場合】

「結婚に伴う転居で通勤が困難になったため、前職をやむを得ず退職いたしました。現在は生活も安定し、改めてキャリアを積みたいという気持ちが高まっています。御社は自宅から通いやすい場所にあり、前職で培った〇〇のスキルを長期的に活かせると確信し、応募いたしました。」

ポイント: 「当時の状況(やむを得ない理由)→現在は解消されている→だからこそ今が再スタートのタイミング」という構成が、面接官の不安を払拭します。

⑥会社の倒産・リストラ・契約終了が理由の場合

会社側の事情による退職(倒産・事業縮小・契約期間満了・リストラなど)は、自分の意思ではなく会社の都合による退職のため、比較的説明しやすい退職理由です。

言い換えのポイント

  • 事実をそのまま伝えてOK。ただし「だから次の会社では〇〇したい」という前向きなビジョンをセットで伝える
  • 「被害者的な語り口」にならないよう注意する。「その経験を通じて何を学んだか・次にどう活かすか」を加える
  • 「また同じような状況になったらどうする?」という不安を払拭するための言葉を添える

回答例文

【会社の倒産・事業縮小の場合】

「前職は会社の業績悪化による事業縮小のため、残念ながら閉鎖となりました。突然の状況ではありましたが、会社の置かれた状況を間近で経験したことで、経営視点を持つことの重要性を改めて感じました。これまでの〇〇の経験・スキルをより長期的に安定して発揮できる環境で働きたいと考え、御社に応募いたしました。」

【契約期間満了の場合】

「前職は契約社員として2年間勤務し、当初の契約期間を満了いたしました。契約期間中は〇〇の業務に携わり、〇〇のスキルを身につけることができました。次はより長期的に腰を据えて取り組める環境でキャリアを積みたいと考え、正社員としての転職を決意いたしました。」

ポイント: 「会社都合」の退職は正直に伝えてOKですが、「その状況から何を学んだか」「次にどう活かすか」という言葉を忘れずに添えましょう。

退職理由を伝える際の絶対NGワード集

どんな退職理由であっても、以下の言葉・表現は面接・履歴書で使わないようにしましょう。

【絶対NGワード・表現】

NG表現 なぜNGか
「〇〇がひどかった・最悪だった」 前職への批判・感情的な表現として評価を下げる
「上司(同僚)が嫌いで」 人間関係で問題を起こす人という印象を与える
「させてもらえなかった」 受け身・被害者的で主体性がない印象
「給料が安かったので」 条件面しか見ていない・熱意がない印象
「なんとなく」「なんか合わなかった」 自己分析できていない・軽率な印象
「もっと楽な仕事がしたくて」 やる気のない人という致命的な印象
「前の会社では〇〇を認めてくれなかった」 他責・自己中心的な印象
「転職できると思ったから」 考えの浅さ・計画性のなさを示してしまう

これらの言葉は、たとえ本音として感じていたことでも面接・履歴書では使わないようにしましょう。「言いたいことがあっても言わない自制心」も、社会人として必要なスキルです。

履歴書への書き方(面接と書き方の違い)

退職理由は面接での口頭回答と、履歴書への記載で若干書き方が異なります。

【履歴書での退職理由の書き方のポイント】

① 職歴欄には「退職理由」ではなく「一行で事実のみ」を記載する

履歴書の職歴欄は基本的に「〇〇年〇月 〇〇会社 退職」のように事実のみを記載します。退職理由の詳細は、別途「自己PR欄」や「備考欄」、または面接で伝えるのが一般的です。

② 退職理由を書く場合は「一文でシンプルに」

どうしても書く場合は、「一身上の都合により退職」という表現が最も一般的で無難です。育児・介護・転居など明確な理由がある場合は「育児のため退職」「転居のため退職」のように具体的な理由を一行で書いてもよいでしょう。

【履歴書の退職理由の書き方例】

状況 履歴書への記載例
自己都合(一般的) 一身上の都合により退職
育児・出産 出産・育児のため退職
転居 結婚に伴う転居のため退職
会社都合 会社都合により退職(倒産・事業縮小等)
契約期間満了 契約期間満了のため退職

「会社都合」「契約期間満了」は正直に書いてOKです。 むしろ「一身上の都合」と書いて後から会社都合であることが判明すると、信頼性を損なう可能性があります。

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よくある質問(Q&A)

Q. 退職理由が複数ある場合はどれを伝えるべきですか?

A. 複数の退職理由がある場合は、「転職先の会社の求める人物像・仕事内容に最も関連するもの」を中心に伝えましょう。一つの核心的な理由を中心に据え、「だからこそ御社の〇〇に惹かれた」という形で志望動機につなげることで、一貫したストーリーになります。

Q. 本当にひどいパワハラ・ハラスメントで辞めた場合、正直に言っていいですか?

A. ハラスメントが退職理由であっても、面接で「パワハラを受けた」と直接言うのは慎重にすべきです。たとえ事実であっても、「人間関係で問題が起きやすい人」という誤解を招くリスクがあります。「職場環境が自分の求める働き方とは合わなかった」という形で伝え、「だからこそこういう環境・チームで働きたい」という前向きな希望につなげる方が印象は良くなります。

Q. 履歴書の退職理由に「一身上の都合により退職」と書いたのに、面接で詳しく聞かれたらどうすれば?

A. 面接で聞かれた際は、この記事で紹介したような「前向きな言い換え」を使って具体的に答えましょう。「一身上の都合」はあくまで簡略表現であり、面接で詳しく話す機会があれば誠実に・前向きに説明することが大切です。

Q. 前職を3ヶ月で辞めているのですが、退職理由をどう説明すればいいですか?

A. 短期退職は「根気がない人」という印象を与えやすいため、説明に工夫が必要です。「入社前の説明と実際の業務内容・環境に大きな乖離があった」という場合は、その事実を具体的に・冷静に伝えましょう。「短い期間でしたが、〇〇を学んだ」「この経験から自分に合う仕事の条件が明確になった」という形で、短期間でも得たものを示すことが大切です。

まとめ

  • 退職理由は「本音のまま言う」のも「嘘をつく」のもNG。本音の根っこにある「前向きな欲求・希望」に言い換えることが正解
  • 退職理由を伝える3つの鉄則は①前職の愚痴・批判を言わない②「どうしたかったか」という前向きな言葉に転換する③志望動機につなげる
  • 労働条件(残業):「メリハリのある働き方でクオリティの高い仕事をしたかった」に変換
  • 人間関係:「協力し合えるチームで成果を出したい」という希望に変換
  • 仕事内容:「満足だった部分→物足りなかった部分→こんな仕事がしたかった」の流れで伝える
  • 給料:「努力・成果がきちんと評価される環境で挑戦したかった」に変換
  • 育児・家庭の事情:「当時の状況(やむを得ない理由)→現在は解消されている→再スタートの意欲」の流れで伝える
  • 倒産・リストラ:正直に伝えてOK。「その経験から何を学んだか・次にどう活かすか」を添える
  • 絶対NGワードは「ひどかった・最悪だった・させてもらえなかった・なんとなく・楽な仕事がしたくて」など
  • 履歴書の職歴欄には「一身上の都合により退職」または具体的な事情を一行で記載するのが基本
  • 回答例は丸暗記ではなく自分のエピソード・状況に置き換えて使うこと

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