就職活動にあたって必ず待ち構えている面接。
質問にどう返答するか悩む方は多いのではないでしょうか。
特に主婦の方は「子どものことはどこまで言ってもいいの?」など、独身時の就活とはまた違った悩みがあるはず。
そんな悩みを解決する、主婦のための面接回答例12選をご用意しました。
Q:自己紹介をしてください
面接の初めによくされる質問のひとつ。
自己紹介は、自分を相手に知ってもらうために行います。
志望動機などはあまり強調せず、名前や人となり、経歴に関することなどを簡潔に相手に伝えましょう。
回答例
○○と申します。本日はよろしくお願い致します。前職では5年間事務職で総務や経理の業務に従事し、業務の正確さ・スピートを身に付けるとともに、主任として作業効率アップや業務フローの改善を行っておりました。出産を機に退職致しましたが、日々の家事・育児でも作業効率を意識して行動しております。子どもが大きくなり、再び社会の一員として働きたいという思いがあり、御社へ応募致しました。
回答のポイント
◆はきはきと話す
面接の一番初めにされる質問なので、この回答の様子があなたの第一印象になります。
はきはきと元気よく話しましょう。
表情や話し方の抑揚も意識できるとさらにGood!
◆だらだらと長く話さない
自己紹介となるとついつい長くなりがちですが、質問はこの後にも続きます。
1分~2分程度で簡潔に話せるように準備しておきましょう。
Q:これまでの職歴を話してください
面接でよくされる質問のひとつで、自己紹介と一緒に聞かれることもあります。
これまでの経歴について簡潔に説明しましょう。
回答例
大学卒業後、電子機器メーカーの事務職として5年間勤務しておりました。入社から4年間は10名ほどのチームの一人として、経理や総務の仕事に従事しておりました。5年目からは主任として、部署内の作業効率を上げるための新たなシステムの導入や、業務フローの改善に取り組んでおりました。業務フローの改善では、これまでのルールに縛られずメンバーの負担軽減を意識したフロー作成を行い、従来事務作業にかかっていた時間の10%をカットすることに成功致しました。
回答のポイント
◆具体的に話す
これまで従事した業務について、相手にきちんと伝わるように具体的に話しましょう。
ただ「事務職をしていました」ではなく、事務職としてどんな仕事に携わったのか、どんな成果を上げることができたのかを、数字も使いながら説明するのが重要なポイント。
◆どのように頑張ったのかを話す
どんな仕事をしたのかはもちろんですが、それだけではあなたの仕事への向き合い方は相手に伝わりません。
どのようなことを意識して、どのように業務を進めたのかを分かりやすく説明しましょう。
Q:長所と短所を教えてください
この質問を通して、面接官は「自分を客観視することができているか」を見ています。
自分を客観的に分析できる人は、仕事でも客観的に状況を判断し、解決策を考えることのできる人と判断されます。
回答例
【長所】
私の長所は調整力の高さです。前職では業務フローの改善を行いましたが、チームメンバーの意見を聞きながら、それぞれの負担が減り、かつチーム全体の作業効率が上がるような落としどころを見つけ、事務作業にかかる時間を10%削減することに成功致しました。また、退職後は育児の傍ら町内会の役員として行事に参加し、地区の夏祭りでは子ども太鼓の責任者として、参加する子どもの調整や練習場所の手配を行い、無事夏祭りを終えることができました。
【短所】
私の短所は、細かなことが気になってしまうところです。それが慎重さにつながることもありますが、小さなことにとらわれて全体が見れなくなってしまうこともあるので、何か気になることがあればすぐに周囲の人へ相談や質問をして、素早く解決させるよう心がけています。
回答のポイント
◆仕事に関係するものを1つまで
長所・短所は仕事に関係するものをそれぞれ1つにしましょう。
例えば「料理が得意」という長所を挙げても、調理の仕事でない限りは業務は関係ありませんので、「自分を客観視していない人」「場面に即した受け答えができない人」という悪い印象を与えてしまいます。
また、いくつも長所をアピールし過ぎると、要点が伝わらなくなってしまいます。
◆長所は具体的なエピソードで
例えば、「コミュニケーション力があります」とだけ言っても、どんな場面で発揮される力で、どんなレベルなのかは相手に伝わりません。
具体的なエピソードを話して、その力があるという裏付けを行いましょう。
なお、ブランクが長い方は前職でのエピソードでもよいですし、PTAの役員をした話など、働いていない間のエピソードでもOK。
きちんと相手に伝わるエピソードを切り取ることが重要です。
◆短所はポジティブに
短所は言い換えると長所になるようなものを選びましょう。
例えば「心配性」を言い換えると「とても慎重」と長所にもなり得るのでOKですが、「時間を守れない」のような、ネガティブでしかない短所はNG。
また、短所の後にはそれを克服するために気を付けていることなどを続けて、相手にポジティブな印象が残るようにしましょう。
Q:志望理由を教えてください
なぜこの会社で働きたいのか、なぜこの会社でなければならないのか、相手が納得できるように説明しなければなりません。
数ある会社の中でその会社を選んだ理由を、突き詰めて考えてみましょう。
回答例
御社の○○というWEBサービスに惹かれたからです。御社のサービスは他社と比べて取り扱う情報量も多く、他社にはない△△という機能は、利用者を第一に考えられていて、とても魅力を感じております。かねてよりそういったWEBサービスに興味があり、ぜひ販売促進に携わりたいと思い、他社にはない魅力がたくさんある御社を志望致しました。入社した暁には、お客様のニーズをしっかりとくみ取って、お客様と御社を結びつけることのできる営業となり、御社の業績に貢献したいと思っております。
回答のポイント
◆理由を具体的に説明する
その会社のどこが魅力なのか、具体的に説明しましょう。
理由が曖昧だったり、どの会社でも当てはまるような理由の場合、「この人はどうしてもうちに入りたいわけではなさそう」と面接官に思われてしまいます。
「どうしてもその会社に入りたい」と思った理由を、相手が納得できるように説明しましょう。
◆志望理由に条件面を答えるのはNG
給与や勤務時間・休日、福利厚生などの条件面を志望理由としてアピールするのはNGです。
「仕事に対するやる気がなさそう」「より条件のよい会社があればすぐ辞めてしまいそう」と面接官に悪い印象を与えてしまいます。
志望理由はあくまでも仕事内容や業務に関することにしましょう。
今後の目標やビジョンがあれば、それを簡潔に説明するのもGOOD。
Q:未経験の仕事を選んだ理由は何ですか
これまでの職歴とは違うお仕事を選んだ場合にされる質問。
なぜ未経験の仕事を選んだのかを分かりやすく説明し、やる気を伝えましょう。
また、その仕事に活かせる自分のスキルや、自分の課題点・努力する点を伝えられるとよいでしょう。
回答例
前職で事務職に従事する中で、もっと人と関わる仕事をしてみたいという思いがありました。再就職を考えるにあたりその気持ちが忘れられず、チャレンジしたいと思い営業職を志望致しました。営業としての経験はありませんが、前職での来客対応などで培ったコミュニケーション力や人の名前と顔を覚えるスキルは活かせるものと思っております。私にとって新たな挑戦になりますが、日々勉強を重ね、御社の戦力となるよう努力してまいります。
回答のポイント
◆向上心のある理由を
「新たな挑戦をしたい」のような、向上心のあるプラスな理由を伝えるようにしましょう。
「自分でもできそうだと思った」のようなマイナスな理由は、その会社に対して失礼ですし、悪い印象しか与えません。
◆自分の活かせるスキル、課題点・努力する点を伝える
自分の活かせるスキルや課題点・努力する点を伝えられるということは、自分がその仕事に就いた時のことをイメージできているということの表れです。
自分を客観的に評価できていること、向上心があることをアピールすることにつながります。
Q:前職の退職理由を教えてください
過去に転職や退職をした経歴があれば、やはり会社は気にかけます。
採用しても同じように辞められてしまうのでは、と不安になるからです。
回答例
前職では、結婚に伴う転居で通勤時間が倍以上となり、繁忙期には帰宅が深夜に及ぶという就業環境になっておりました。それでも結婚から2年間は長距離の通勤を続けましたが、妊娠を機に子育てとの両立に不安を感じるようになり、出産を機にやむを得ず退職致しました。なお、御社は自宅から自転車圏内と非常に近い上に、近所に住む両親のサポートを受けることができるので、現在は仕事と子育ての両立への不安は感じておりません。
回答のポイント
◆受け身な理由・批判を言わない
「~された」「~させてもらえなかった」のような受け身な理由や、「残業が多い」「パワハラをされた」というような前職を批判する理由は言わないようにしましょう。
不満の感じ方は人それぞれ。
あなたにとっては耐え難い理由でも、他者から見ればわがままや感情的に見える、なんてこともあります。
不満があるとすぐ辞めてしまうのでは、という印象を与えかねません。
◆前向きな内容で締める
会社が心配するのは前職と同じ理由でまた辞めてしまうのでは、ということ。
そういった心配を払拭するよう、前向きな内容で締めるようにしましょう。
家族の理解や周囲のサポート体制など、安心して仕事に打ち込める環境であることや、この仕事で頑張りたいことや目標などが話せるとよいでしょう。
Q:職歴にブランクがありますが、その間どんなことをしていましたか
ブランクが長いと、前職の経歴だけでは現在のあなたを判断できません。
ブランクの間にどんなことをし、考えていたかを知ることで人となりを判断するために、このような質問がされることがあります。
回答例
家事・育児の傍ら、町内会の役員として地域の行事や会の運営に参加しておりました。そのほかにも、社会から離れていても再就職した時に困らないよう、新聞やインターネットニュースを積極的に見て情報収集を行っておりました。ブランクは長いですが、早く御社の戦力となれるよう、自ら積極的に学んでいきたいと思います。
回答のポイント
◆仕事につながるような回答に
ブランクの間にしていたことの中から仕事に通じるものを回答しましょう。
例えば家事や子育てであれば、「日々いろいろな家事を効率よくこなすため、優先順位を重視して行動していた」という回答も、「物事を順序立てて取捨選択できる人」というアピールができます。
これに加えて、これから頑張っていきたいことや、ブランクに関係なく自信のあるものなどをアピールできるとよいでしょう。
Q:働こうと思った理由を教えてください
職歴にブランクがあるとこんな質問をされることがあります。
面接官はこの質問で、あなたの仕事へ対する思いを確認しようとしています。
回答例
子どもが大きくなり時間に余裕ができたので、再び自分のしたいことにチャレンジしたいと思い、元々好きだった仕事をもう一度始めようと思いました。前職は子育てとの両立への不安からやむを得ず退職致しましたが、現在は私が本腰を入れて働いても問題のないよう環境が整っておりますし、家族からの理解も得ることができています。
回答のポイント
◆「お金が欲しいから」「時間があるから」は強調しない
経済的な理由や働ける時間ができたことは、働く理由として大きいものだと思います。
ですが、そればかりをアピールし過ぎてしまうと、「仕事への熱意はあまりなさそう」と思われてしまいます。
どうして働きたいのか、どんな働き方をしたいと思ったのか、仕事に対する熱意を伝えましょう。
Q:週に何日・何時間くらい働けますか
アルバイト・パートの場合、週にどのくらい働けるのかを聞かれることがあります。
その他にも「勤務時間の希望はありますか」という形で質問されることも。
回答例
例1)平日の9時から17時ごろまで勤務可能です。
例2)水曜日を除いた週3日~4日、9時から16時までで働きたいと思っています。
回答のポイント
◆明確に伝える
勤務日・勤務時間はトラブルの起こりやすいポイントのひとつです。
働ける日数や時間、曜日などをはっきりと伝えましょう。
また、希望とは別の曜日でも事前に分かれば融通がきく場合などは、その旨もきちんと伝えておくとよいでしょう。
Q:残業や休日出勤はできますか
特に子どもがいる場合、この質問をされることは多いです。
もちろん残業はないほうがよいですが、忙しい時期やどうしても人手が足りない日にはどうしても残業が必要なこともあります。
回答例
残業は1時間程度でしたら可能です。それよりも長い場合や休日出勤が必要な場合は、事前にご相談いただければ可能な限り調整致します。
回答のポイント
◆可能な範囲を答える
どんな会社やお店でも、繁忙期が来れば残業が必要になることがあります。
それを理解したうえで、可能な範囲を答えましょう。
日によって異なったり、残業のために子どものお迎えを頼まないといけない場合など、事前に相談がないと残業できない場合はその旨もきちんと伝えておくとよいでしょう。
Q:働いている間子どもはどうしますか。また、子どもが体調不良の際はどうしますか
面接に来た人に子どもがいる場合、子どもを理由に沢山休んだりしないかを面接官は気にかけます。
働きに出ている間子どもの世話をする体制があり、仕事へ支障がないことをきちんとアピールしましょう。
回答例
働いている間は保育園へ預ける予定です。また、近所に住む両親のサポートを受けられるため、不測の事態があってもご迷惑をおかけすることは少ないかと思います。また、子どもが体調不良の際には病児保育やファミリーサポートセンターへ登録をしていますので、そちらへ預けることもできます。
回答のポイント
◆預け先やサポート体制をきちんと伝える
子どものために休むことは決して悪いことではありませんが、かといって初めから「たくさん休むかも」と感じる人はなかなか採用しづらいもの。
どんな預け先でどんなサポートが受けられるのか、きちんと説明しましょう。
きちんと預け先があり、日々の業務に専念できる様子であれば、会社も安心して採用することができます。
◆休まざるを得ない場合はフォローも忘れずに
周囲にサポートを頼める人やサービスがなく、子どもが体調不良の際は休まざるを得ないこともあります。
そんな場合は、「お休みをいただくことになりますが、なるべく早くご連絡致します。また、休んでご迷惑をかけた分は、他の方がお休みの際に精一杯フォロー致します。」とプラスな受け答えをして、やる気をアピールしましょう。
Q:何か質問はありますか
なんとも答えづらい質問ですが、面接官はこの質問であなたの仕事へのやる気や会社にマッチした人材かを見ています。
仕事へのやる気をアピールする絶好のチャンスですので、きちんと質問しておきましょう。
回答例
例1)御社で一日も早く活躍したいと思っているのですが、入社までにやっておいた方がよいこと、勉強したほうがよいことはありますか?
例2)御社の女性社員で子どもを持つ方はどんな活躍をされていらっしゃいますか?
回答のポイント
◆調べればわかることは聞かない
その会社のホームページに載っていたり、求人広告などに記載のあるようなことは聞かないようにしましょう。
事前の下調べを全くしていないと思われ、「やる気のない人」という印象になります。
◆会社や仕事内容について聞く
会社や仕事内容について、ホームページや広告、説明会などで分からなかったことや、知りたいことを聞くようにしましょう。
ただし、仕事内容などを聞かずに給与や休日などにばかり言及していると、「条件面で仕事を選んでいる」「仕事に対する熱意が低い」と思われかねないので要注意です。
面接へ行く前にチェック!
面接は、きちんとした準備ができているかが採用のカギになります。
履歴書や持ち物・身だしなみはもちろんのこと、面接で質問された内容へどう回答するか、あらかじめ自分の中で整理しておくことが必要です。
かといって、インターネットにあるような文章の丸覚えはNG。
回答例はあくまで参考にして、自分らしさを落とし込んだ文章を考えて、面接官へアピールしましょう。
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