「パートの応募だから、履歴書は適当でいいかな」——そう思っていませんか?
求人に応募する際に必要になる履歴書は、採用担当者があなたについての情報を初めて目にする、いわば「あなたの顔」です。パートだからといって適当に書いてしまうと、それだけで採用のチャンスを逃してしまうこともあります。
この記事では、主婦の方がパートに応募する際に押さえておきたい履歴書・職務経歴書の書き方のポイントを、2025年現在の状況も踏まえて詳しく解説します。
履歴書は「あなたの顔」。基本を押さえよう

まずは、履歴書の基本的な書き方をしっかり押さえましょう。
日付・住所・学歴の書き方
【日付】
郵送する日・持参する日を記入します。西暦よりも和暦(年号)で書くのがよいとされていますが、履歴書内に記入する年の表記は同じもので統一しましょう。
【住所】
都道府県からアパート名・部屋番号までを正確に記入しましょう。
【学歴】
中学校は卒業年次のみ、高校以降の学歴は入学年次・卒業年次の両方を記入します。学校名・学部・学科名は正式名称で記入し、省略はNGです。卒業年がわからないときは、卒業年を逆算できる早見表などを活用すると便利です。
職歴・資格・趣味特技の書き方
【職歴】
職務経歴・社会人経験のある方は、アルバイト・パートも含めすべての入・退社歴を記入します。学歴から1行あけて書きはじめ、最後は右下に「以上」と記入するのを忘れないようにしましょう。
【資格】
持っている資格はすべて記入しましょう。省略せずに正式名称で記入することがポイントです。取得予定の資格があれば、理由を添えて書くのもよいでしょう。
【趣味・特技】
「仕事にどう活かせるか」はもちろんのこと、期間・頻度・夢中になった理由などを、できるだけ具体的に記入しましょう。
【志望動機】
「なぜその会社で働きたいのか」を具体的に記入しましょう(詳しい書き方は後述します)。
2025年現在の応募方法の変化(Web履歴書・LINE応募)
2025年現在、履歴書を手書きで提出する機会は減っており、Web応募フォーム・LINE応募・PDF提出が主流になりつつあります。
Webフォームでの応募であっても、基本的な記入項目・考え方は手書きの履歴書と変わりません。入力漏れ・誤字脱字がないか、送信前に必ず確認することを習慣にしましょう。LINE応募の場合も、絵文字・スタンプの多用は避け、簡潔で丁寧な文章を心がけることが大切です。
読む相手を意識した「丁寧さ」が最重要

文章は丁寧に書けていますか? 読みやすく書けていますか?
採用担当者は履歴書から、「丁寧な仕事ができるか」などあなたの性格を見ています。文字の上手下手ではありません。文字を書くのが少々苦手でも、ゆっくり丁寧に書くことを意識すれば、読みやすく整った文章を書くことができます。
誰しも「まじめで丁寧な仕事ができる人」ほど「一緒に働きたい!」と思うものです。
NGな書き方
以下のようなことは、「雑な仕事をする人」という印象を与えてしまうため、やらないようにしましょう。
【履歴書でやってはいけないNG例】
- 鉛筆や色ペンなどで書く
- 書き間違えた部分を修正液・訂正印を使って修正する
- コピー・複製をして使い回す
読みやすくするための工夫
文章を書く際は、次のことに注意すると読みやすくなります。
【読みやすい履歴書にするためのチェック項目】
- 文字は小さすぎないか
- 文字と文字の間、行間は詰まっていないか
- 略字や誤字・脱字はないか
「丁寧」を意識して、きれいで読みやすい履歴書を完成させましょう。
空欄を作らない。可能な限り埋めよう
履歴書に余白や空欄はありませんか?
余白の多い履歴書は、「あまりやる気がないのかな」など、その会社に対しての熱意が少ないように感じられがちです。
特に1次選考が書類審査の場合、採用担当者は人となり・熱意を履歴書でしか判断できないうえ、他の応募者のものと比較されることになります。「余白が多いばかりに、熱意が伝わらず不採用」なんてことになるのは、あまりにももったいないですよね。
決して無理にすべてを埋める必要はありませんが、なるべく余白をなくし、熱意があることをアピールしておくのが無難です。
主婦ならでは!職歴を書く際の注意点

特に女性の場合、結婚・出産・夫の転勤などのため、職歴が多かったり、多様な働き方をしていたりする方が多いです。そういった場合に悩むのが、どのように職歴を書くかではないでしょうか。
働いたことがない場合
ずっと専業主婦だった方など、これまでに仕事をしたことがなく、職歴欄で困ってしまう方もいらっしゃるでしょう。
これまでに職歴が全くない場合は、「なし」と書いて問題ありません。
ただ、もし短期間でも働いたことがある場合は、れっきとした経験としてメリットとみられる可能性もありますので、アピールのために記入しましょう。
パート・アルバイトしか職歴がない場合
パート・アルバイトであっても、立派な職歴です。前職の経験が役に立つ、思いがけずメリットになるということもありますので、短い期間のものであっても漏らすことなく書きましょう。
また、履歴書を書く際は、次のようにパート・アルバイトでの入社であった旨を明記しましょう。
【職歴の書き方例(パートの場合)】
職歴 令和〇年〇月 株式会社△△△ 入社(パートタイム)
派遣の職歴の書き方
主婦の方の中には、派遣のお仕事をしたことのある方もいるのではないでしょうか。1社の派遣会社から複数の派遣先で勤務をした場合は、勤務社数と勤務内容を次のように書くとスッキリまとめられます。
【職歴の書き方例(派遣の場合)】
職歴 令和〇年〇月 株式会社□□派遣において、計2社に勤務 軽作業、経理にて勤務
「履歴書の書き方を相談したい・添削してほしい」という方へ
しごと計画学校では、履歴書・職務経歴書の作成サポートを含む就職・転職活動全般を完全無料でマンツーマンサポートしています。「自分の職歴をどう書けばいいかわからない」というご相談もお気軽にどうぞ。
退職理由の書き方
退職した理由は、面接時に必ずといっていいほど聞かれます。自己都合以外のやむを得ない事情で退職した場合は、その理由を明記しておけば、マイナスに受け取られにくくなります。
家庭の事情で退職した場合
結婚・出産・夫の転勤などの家庭の事情により、女性はどうしても辞めざるを得ない状況が起こりやすいものです。そういった場合は「一身上の都合」だけで終わらせず、次のように退職理由を明記しておきましょう。
【職歴の書き方例(出産のために退職した場合)】
職歴 令和〇年〇月 株式会社△△△ 一身上の都合により退職(出産のため)
契約期間満了で退職した場合
短期間パート・派遣など期限付きで働いていた職場を、契約期間が終わったために退職した場合、退職理由は次のように記入するとよいでしょう。
【職歴の書き方例(契約期間満了の場合)】
職歴 令和〇年〇月 株式会社△△△ 契約期間満了により退職
パートの志望動機の書き方

志望動機の作り方2つのポイント
履歴書を書くうえで最も重要なのが志望動機です。その会社・仕事に対してどれほど熱意があるかを、唯一直接アピールできる場所です。次の2つのポイントを基軸に考えましょう。
① その会社・仕事で何がしたいか
まずは、その会社・仕事で何がしたいかを考えてみましょう。「お客さんを笑顔にしたい」のように、大きなことでなくても構いません。働き出したときに、働くうえでの目標となるようなものを考えましょう。
② したいと思った理由や根拠
①で挙げた「したいこと」を、なぜそう思ったのか理由を挙げましょう。「人を楽しませることが好きだから」のように、好きなこと・得意なこと・これまでの経歴が活かせることを理由に入れると、信ぴょう性も増しますし、書きやすくなります。
こんな志望動機はNG!
志望動機で「本音」が出すぎてしまうと、マイナスイメージにつながることがあります。特に注意したい3つの例をご紹介します。
NG例①:給料が高い、条件がよいから、自宅から近いから
もちろんお給料や条件は、お仕事を選ぶ際にはとても魅力に感じるポイントです。しかし、それを全面に押し出した志望動機は、そこで「仕事をしたい」という熱意が伝わりにくく、マイナスに取られがちです。「この人は本当に仕事を頑張ってくれるのだろうか」と不安に思われてしまう可能性もあります。仕事内容の面で魅力に感じる部分がないか、もう一度探してみましょう。
NG例②:子育てが落ち着いたから
ずっと子育てをしてきた主婦の方にとって、子育てが落ち着いたというのは、働こうと思う理由としてとても大きいものです。しかし、これは「働こうと思ったきっかけ」であって、その会社でその仕事をしたいと思った理由ではありません。
志望動機が「子育てが落ち着いたから」の一つだけでは、「この人は熱意を持って働いてくれるのだろうか」と心配される可能性があります。「なぜたくさんある求人情報の中から、その会社を、その仕事を選んだのか」という理由も志望動機に必ず書くようにしましょう。
NG例③:給料を家計の足しにしたいから
金銭面は、働く理由としては一番大きいものだと思います。生活がかかっているものなので、「一生懸命働いてくれるかもしれない」という印象を与えることもあります。しかし、これも「働こうと思ったきっかけ」であり、志望動機としては不十分です。「なぜ他の会社ではなく、その会社のその仕事に応募すると決めたのか」という理由も書くようにしましょう。
職務経歴書も書いてみよう

経験者優遇の募集など、即戦力としての活躍が期待されている職業で提出を求められることのある職務経歴書。履歴書とは書き方も書く内容も全く異なります。
職務経歴書とは
職務経歴書とは、これまでにどんな職務を担当し、どんな活躍をしていたかをアピールできるものです。書く内容は次のようなものが挙げられます。
【職務経歴書に書く内容】
- 関わっていた職務内容
- 働いていた会社の情報
- 働いていた期間と業務内容
- 実績
- 退職理由
- その職務で得た経験・能力
- 資格
- 自己PR
履歴書と違い、職務経歴書には決まった形式がありません。とにかくシンプルに、ひと目で伝わるように書くことを心がけましょう。
書くときに気をつけたい3つのポイント
① 自身をしっかりアピールする
職務経歴書を書くうえで重要なのは、即戦力としての能力をアピールできているかということです。自身のこれまでの実績・能力・意欲の中で、どれが今後の仕事に役立つか、またどのように役に立つかを考えてみましょう。そして、役に立つものを「関わった職務内容」「その職務で得た経験・能力」「自己PR」に記入して強調し、即戦力になると採用担当者に思ってもらえるような職務経歴書に仕上げましょう。
② 実績は数字を使って分かりやすく
「実績」は具体的な数字を使って書くと、読む相手に伝わりやすくなります。「コストダウンを実現しました」と書くよりも、「30%のコストダウンを実現しました」と書く方が、頑張った度合いが伝わります。
前職が営業職のような物を売る業務だった場合は売上達成率・契約本数、事務のような数字で表現しにくい業務の場合は業務の改善実例を%を使って説明するなど、数字を使って表現できる方法を考えてみましょう。
③ 端的&シンプルに
自身のことをしっかりアピールしたいですが、かといって長すぎてもかえってマイナスです。特に、「働いていた期間と業務内容」や「その職務で得た経験・能力」は長くなりがちです。あくまでも端的&シンプルに書くことを忘れないようにしましょう。
書く量としては、A4サイズの紙で2枚程度がベストです。経験の多い方・就業年数の長い方は、3〜4枚程度に収まるように書きましょう。
履歴書作成チェックリスト
これまでの内容を踏まえて、履歴書・職務経歴書を作成する前に確認しておきたいチェックリストをまとめました。
【履歴書・職務経歴書 作成前チェックリスト】
- 日付・年号の表記を統一した
- 学歴・資格は正式名称で省略せずに記入した
- 職歴に空白期間がある場合、その理由を簡潔に記入した
- 退職理由は「一身上の都合」だけでなく、具体的な事情を添えた
- 志望動機に「給料・条件・家からの距離」だけを理由にしていないか確認した
- 志望動機に「なぜこの会社・仕事なのか」という具体的な理由を盛り込んだ
- 文字は丁寧で読みやすいか、誤字脱字がないか確認した
- 余白・空欄をできる限り埋めた
- 修正液・訂正印を使っていないか確認した
- 経験者優遇の求人の場合、職務経歴書も準備した
よくある質問(Q&A)
Q. 職歴が多すぎて全部書ききれません。省略してもいいですか?
A. 職務経歴・社会人経験がある場合は、パート・アルバイトも含めてすべての入退社歴を記入するのが基本です。ただし、非常に短期間の職歴が多い場合は、職務経歴書の方で「〇年〜〇年の間、複数の短期パートを経験」のようにまとめて説明する方法もあります。履歴書の職歴欄が窮屈になる場合は、続紙を使うか、転職エージェントに相談してみましょう。
Q. パートの応募でも職務経歴書は必要ですか?
A. 必須ではありませんが、経験者優遇の募集など即戦力が期待される場合は提出を求められることがあります。求人票に指定がない場合でも、これまでの経験をしっかりアピールしたい場合は、自主的に添付することでプラスの印象を与えられることがあります。
Q. 志望動機がどうしても思いつきません。
A. まずは「その会社・仕事で何がしたいか」を考え、次に「なぜそう思ったのか」という理由を掘り下げてみましょう。好きなこと・得意なこと・これまでの経歴と結びつけると書きやすくなります。それでも思いつかない場合は、家族や友人に相談したり、転職エージェントのサポートを活用したりするのもおすすめです。
Q. 履歴書は手書きとパソコン作成、どちらがいいですか?
A. 応募先の指定がある場合はそれに従いましょう。指定がない場合は、パソコン作成でも問題ありません。ただし、手書きの方が丁寧な印象を与えたいという意図がある場合や、企業側が手書きを好む傾向がある業種(接客業など)もあるため、迷った場合は求人票の記載や応募先の雰囲気を参考にするとよいでしょう。
まとめ

- 履歴書は「あなたの顔」。日付・住所・学歴・職歴・資格・趣味特技を正確かつ丁寧に記入することが基本
- 文字の上手下手ではなく「丁寧さ」が採用担当者に伝わる。修正液・鉛筆書き・コピーの使い回しはNG
- 余白・空欄はできるだけ埋めることで、熱意をアピールできる
- 職歴が全くない場合は「なし」でOK。パート・アルバイト・派遣の経歴も立派な職歴として漏らさず記入する
- 退職理由は「一身上の都合」だけでなく、出産・契約期間満了などの具体的な事情を添えることでマイナスの印象を防げる
- 志望動機は「何がしたいか」「なぜしたいか」の2つの軸で考える。給料・条件・家からの距離だけを理由にするのはNG
- 職務経歴書は即戦力アピール・数字を使った実績表現・端的でシンプルな記述を心がける。A4用紙2枚程度が目安
- 2025年現在はWeb応募・LINE応募が主流になりつつあるが、丁寧な文章を心がける姿勢は変わらず重要
- ポイントを押さえて、採用担当者に「一緒に働いてみたい!」と思ってもらえるような履歴書を作ろう
「履歴書・職務経歴書の書き方を相談したい・添削してほしい」という方へ
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