子連れ出勤のメリット

マミートラックとは?妊娠・出産後の働き方と向き合おう

女性の働き方として近年問題になっている、マミートラック。

どういうものか知っていますか?

今回は、働くママの間で話題のマミートラック、通称「マミトラ」について解説し、妊娠・出産を経た女性の働き方について考えます。

 

マミートラックとは

マミートラック「マミトラ」とは

マミートラック、通称「マミトラ」とは、陸上競技を行うトラックになぞらえ、産休・育休から復帰した女性が「ママ専用の周回コース」を延々走らされてしまうことを指しています。

具体的には、部署異動を促されたり責任や負担の少ない仕事をまわされるなどの対処によって、いわゆる「出世コース」から外されてしまうことが挙げられます。

もともとは、女性の仕事と家庭の両立を支援する働き方のひとつという位置づけだったようですが、近年では女性の社会進出における課題としての認識が強いようです。

まずは、女性のキャリアアップを阻む障壁としてのマミートラックとはどんなものか、見ていきましょう。

マミートラックはなにが原因?

男女雇用機会均等法によって、妊娠・出産を理由とした女性従業員の不利益な取り扱いは禁止されています※1

しかし、本人の意思に反して出世の見込みのないコースを延々走らされてしまうマミートラックの問題は、今もなお根深く残っています。

マミートラックへと促されてしまう要因は、次のようなものです。

 

  • 産休・育休で長期間休む
  • 子どもの発熱などで突発的に休むことが多い
  • 時短勤務
  • 残業ができない

一方、携わっている業務によっては、体調面などへの配慮から他業務へ移行すべきとされているものもあります。

妊娠・出産時の措置についてはこちらの記事でもまとめているのでご確認ください。

妊娠したら仕事はいつまで?両立を支える制度や手当とは

本人の意思に関係なく、身体を休めなければならない期間もあります。

これまでと違う業務を促されたからといって、すべてが悪意あるマミートラックにつながるわけではありません。

しかし、このような「妊娠・出産時の適切な措置」をきっかけに半永久的にマミートラックを走らされてしまうことも少なからずあります。

このように、女性特有の理由によって、働く意味や仕事のやりがいまで変化させられてしまうということこそが、マミートラックの問題なのです。

マミートラックの苦しさ

マミートラックの苦しさ

妊娠時や出産直後はともかく、意思に反した仕事をずるずる続けていると少しずつストレスになっていきます。

特に、もともと前線でバリバリ働いていた方ほど、思うように働けないジレンマが大きな苦痛となってしまうようです。

マミートラック特有の苦しさは、働き方にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

モチベーションの低下

まずは、仕事に対するモチベーションの低下が挙げられます。

モチベーションの低下によって働く意味を見失い、最終的には退職につながってしまうのです。

多くのママさんは、「出産しても働き続けたい!」「家計のためにも働かなきゃ!」と様々な意欲をもって妊娠・出産後の職場復帰を選択しています。

それにもかかわらず、働き続けることを断念せざるを得ない状況とは、どのようなものなのでしょうか。

大きな仕事に携わることができない

マミートラックを走ることになると、社内・プロジェクト内で責任あるポジションから外されてしまうことがあります。

理由としては、早朝・夕方の会議に出席できない、残業ができない、子どもの発熱などの急な休みが増える、などがあるでしょう。

代わりにまわってくるのは、かつての自分のように前線で活躍する同僚のサポート業務のようなものばかり。

責任を伴う立場に立たせてもらえないということは、大きな仕事ができないということと同じです。

このような状況は、「出産したからといって、仕事の質を落としたくない」という方にとってはかなりの苦痛です。

一度マミートラックに陥ると、出世コースに戻るのが難しい会社も多く、出産後数年が経っても、意思に反してこのような状況に置かれ続けてしまうこともあります。

昇進・昇給できない

責任を伴う仕事から外されてしまうと、昇進・昇給が絶望的になります。

昇進・昇給は、目に見える評価の証。

仕事を頑張る指標として、大切にしている方も多いでしょう。

「やってもやっても評価されない」という状況は、想像以上につらいものです。

それだけでなく、同僚が役職についたり、今まで後輩だった人が上司になってしまうなど、あなたを置いて周りはどんどんキャリアアップしていきます。

昇進・昇給できない状況は、家計に影響を及ぼすだけでなく、働くママに劣等感を植え付けてしまうものでもあるのです。

職場環境になじめなくなる

これまでいくらキャリアを積んでいたとしても、働き方が変わればこれまで通りにはいかなくなります。

時短勤務で誰よりもはやく職場を出たり、急なお休みが増えてしまうと、あからさまな態度をとられなくても、周りの反応が気になってしまうものですよね。

そのような状況にいたたまれなくなって退職を選択してしまうという方も少なくありません。

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マミートラックに陥らないためには

マミートラックを防ぐためには

キャリアプランを立てておく

促されるままにマミートラックへ移行してしまうのではなく、自分がどう働きたいのかをきちんと考えておくことが重要です。

「とりあえず言われた通りにしておこう」と流されてしまうと、脱出のタイミングがつかめず、いつまで経ってもマミートラックから抜け出せなくなってしまいます。

前線から退くことになったとしても、「○年後にはフルタイム勤務に戻る」など目標を決めておけば、納得のいかない働き方を続けずに済みます。

環境が変わり、自分のことを考えるのが難しい時期でもありますが、しっかりとしたキャリアプランを立てておくことで将来につなげることができます。

まずはざっくりとしたものでもよいので、これからの働き方を考えておきましょう。

出産後の働き方を上司に話しておく

マミートラックを促してくる上司や同僚たちは、負担がかからないようにと善意で声をかけている場合も多いです。

「無理せずゆっくりでいいよ」と言われてしまうと、断りづらくなってしまいますよね。

それを事前に回避するために、日ごろから上司とコミュニケーションをとっておくことをおすすめします。

雑談程度に「子どもができてもバリバリ働きたいんですよね~」など、自分の仕事観について話しておくと、すれ違いを防ぐことができるかもしれません。

実際には出産前と同じように働くことが難しくても、あなたの「働きたい」という気持ちを考慮してくれる可能性はあります。

数年後出世コースに戻りたいと思った時にも、スムーズな対応を期待できるので、まずは思い切って自分の気持ちを伝えるようにしておきましょう。

自分がいなくても大丈夫な環境を作っておく

マミートラックに陥る最大の原因とも言えるのが、「時短勤務」と「急なお休み」

出産直後は特に、子どもの体調不良などで突然休まなければならない場面が増えます。

ツールの使い方や仕事の進め方をマニュアルにして残しておくなど、一緒に働くメンバーと連携がとれていれば、急な不在にも問題なく対応してもらえますよね。

産休・育休中にも言えることですが、自分がいなくても仕事がまわるような環境は作っておいて損はありません。

いざやろうとすると大変かもしれませんが、少しずつ働きやすい環境作りを進めてみましょう。

脱マミトラ!転職も視野に

出産直後は時短勤務でもよかったけれど、子どもに手がかからなくなったらやっぱり前線に戻りたい!

そう思っても、一度マミートラックにはまってしまうとなかなか抜け出せないのがこわいところです。

「この会社で働き続けたらいつまでもマミートラックをぐるぐる回ることになる!」と思ったら、転職という選択肢もあります。

今や働くママは珍しくありません。

子育てしながら働くママさんがたくさんいて、助け合いの体制が出来上がっているような会社もあります。

まずは現状の不満を洗い出し、仕事内容や働き方においてなにを重視するのかよく考えましょう。

そのうえで転職活動を始めれば、理想に近い職場を見つけることができます。

「現状から脱したい!」という思いだけでなく、「これからはこうしたい!」という部分をしっかりと固めておくことが重要です。

あえてマミートラックを走るという選択

あえてマミートラックを選ぶ

マミートラックという言葉には、悪いイメージがついてまわりますが、すべての働くママにとってマイナスなものというわけでもありません。

ひとつの働き方として、あえて前線から離脱するのもよいでしょう。

大切なのは、働き方の軸がきちんと見えているかどうかです。

仕事のウェイトはどのくらい?

まず考えておくべきなのは、自分のライフプランのなかで、仕事のウェイトはどのくらいなのかということです。

仕事の目的は様々で、それによって働き方も変わってきます。

「お金を稼ぎたい」「仕事そのものが楽しい」「家庭以外の場所との接触を保っていたい」など、その程度によっては、無理にバリバリ働かなくてもよい場合もありますよね。

自分がリーダーとして仕事を引っ張ることができなくても、前線に立つ人たちをサポートすることにやりがいを感じることもあるでしょう。

結婚や出産によって、少なからず日々の生活は変わります。

これまでのように働けないことに最初は戸惑うかもしれませんが、今の自分にとってどのような働き方がベストなのか、改めて考えてみましょう。

仕事と子育て、両立ビジョンは見えてる?

実際に仕事と子育てを両立しようとすると、かなり大変なことがわかります。

朝はやく出て夜遅く帰るような仕事を続けたいのであれば、夫や両親の協力が不可欠です。

子どもを保育園に入れることができても、病気や長期休暇などによって、預けることができない期間もあります。

協力を得られず自分も仕事を休めない場合は、その都度ベビーシッターを頼むなどして乗り越えなければなりません。

また、仕事に重きを置くことになると、子どもとコミュニケーションをとる時間はどんどんなくなってしまいます

仕事を続けることでいつもの自分であり続けることも大切ですが、母親としての時間をないがしろにしていると、いつか後悔する日が来るかもしれません。

子どもの成長はあっという間です。

「最大限仕事をするための働き方」を探すのか「最大限子どもと過ごすための働き方」を探すのか、きちんと考えておきましょう。

キャリアプランを立てておこう

マミートラックに陥らないために、キャリアプランを立てておこう

近年は悪い意味で使われる傾向にあるマミートラックですが、すべてがそうというわけではありません。

大切なのは、自分の働き方のビジョンを具体的に描いておくことです。

想定通りにいくことばかりではありませんが、自分のなかでの譲れない軸をきちんと持っておけば、不満を持ちながらずるずると仕事を続けずに済みます。

あえてマミートラックを走るのか、継続的に出世コースを進むのか、それとも一時離脱して子どもとの時間に集中するのか。

自分の進むべき道を決めて、家族や職場の人たちをうまく巻き込んでいきましょう。

 

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【出典】

※1 厚生労働省「働く女性の母性健康管理のために

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