トントントン。
「失礼いたします!」
ガチャっ。
「失礼いたします!」
てくてくてく。
どうぞおかけください。
「失礼いたします!」
アナタは面接中、この「失礼いたします」を何度言葉にするのでしょう?
「失礼いたします」はどんな意味?
ビジネスの場で特に頻繁に使われる鉄板&万能ワード。
- 面識のない相手に電話をかける場合
- 目上の方に声をかける場合
- 部屋に入る・出る場合
- 誰かの前を横切る場合
- 周りより先に退勤する場合
色んな場面で使えるこの言葉。
自分の行いをへりくだり、さらに丁寧語を加えることによって相手に対する敬意を表しています。
相手を気遣い、思いやる。
日本人らしい温かい言葉ですね。
「失礼」とは?
子供のころから職員室に入るときなど「失礼いたします」と言うように教わってきたのではないでしょうか?
きっと誰もが当たり前のように使ってきた言葉。
そしてその延長で大人になった今でも無意識で使っている方が多いはず。
でも私、時々思います。
どのへんが「失礼にあたる」のか?
部屋に入るのは失礼なの?
椅子に座るのは失礼なの?
誰に何の迷惑をかけて邪魔しているの?
うーん…
言葉の意味を紐解いてみましょう。
「失礼」の「失」は「何かを失うこと」。
これは故意ではなく「うっかり失う」「不注意」という意味合いが含まれているそうです。
ということは、わざとではなく無意識で部屋の中にいる人や物に対して迷惑をかけたり、何か邪魔したりしてしまうかも…その場合は無礼を許してくださいね=失礼します、という意味になるわけです。
言葉の意味を理解しても、まだ少しモヤモヤしている私。
なんだか「ごめんなさい」と謝られている感じ、しませんか?
面接時の「失礼いたします」
冒頭で紹介した「ドアを開けるとき」「部屋に入るとき」「椅子に座るとき」…
特に面接となるといつも以上に緊張するし、丁寧にしなきゃ!と思うので、きっと何度も「失礼いたします」を使用するでしょう。
受付~退出するまでの30~40分(面接平均時間)の間で、ざっと数えただけでも10回程度。
しかも使用するタイミングは大体「入室から開始まで」と「終了から退出まで」の数秒間で連発するわけです。
1人の面接だけでも「失礼いたします」が多いと感じるのに、これが集団面接となると終始「失礼いたします」のオンパレード。
まるで「失礼いたします」の発声練習。
「失礼いたします」のアレンジは可能?
どんなシーンでも使い勝手のよい「失礼いたします」ですが、どうしても私のように「謝られているイメージを抱いてしまう」という面接官もいるはず。
相手を気遣い 敬意を表す類語は他にもあり、その言葉を使うことでポジティブな印象を与えたり、集団面接で他の方との差をつけたりすることも出来るかも。
例えば…
- 「御免ください」
- 「お邪魔いたします」
- 「こんにちは」
- 「お時間頂き ありがとうございます」
- 「本日は宜しくお願い致します」
言い換えの言葉は案外色々あるものです。
普段何気に使っている「失礼いたします」が、どのような意味で使っているか?と考えてみると言い換えやすいかもしれませんね。
まとめ
鉄板&万能ワード「失礼いたします」は使いすぎると違和感に繋がる可能性も。
ケースバイケースではありますが、特に面接のように「初対面」「限られた時間」「好印象を狙いたい」という場合は言い換えをしてみるのもアリですね。
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