転職するためには、今のお仕事を退職しなければなりません。
しかし、意を決して退職を伝えたら、上司から引き止められてしまった…。
こんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
今回は、退職を引き止められた時の対応や、最後の最後に揉めないためにやっておきたい事前準備について解説します。
退職を引き止められる理由
「あなたはこの会社に必要だ!」「辞めないで!」と言われると、まんざらでもない気持ちになってしまいますが、ちょっと待ってください。
その言葉、素直に受け取ってよいものでしょうか。
もちろん、心の底から引き止めてくれることもありますが、いわゆる「大人の事情」的な理由も多いものです。
まずは、退職を引き止める会社側の背景を見てみましょう。
人手不足
人が1人辞めるということは、その仕事を残った誰かがやらなければならないということです。
退職には引き継ぎがつきものですが、スムーズに次の担当者が見つかる会社ばかりではありません。
他の部署から連れて来る場合は業務をイチから教える必要がありますし、社内で補えない場合は採用活動を始めることになります。
特にひとつひとつの仕事が少人数で成り立っている会社では、人手不足を理由に引き止められてしまうことが多いようです。
上司自身の評価のため
あなたの上司のなかには、人材管理も仕事のうちとされている方もいます。
つまり、あなたが退職すると、上司の人事評価が下がってしまうのです。
そのため、単に上司が自分の人事評価を下げないために引き止めている場合もあります。
あなたのことを思って
もちろん、純粋にあなたのことを思って引き止めてくれていることもあります。
本当に近い将来新しいお仕事を任せる予定があったり、昇格の話があったり。
普段から親身になってくれている上司なら、一度きちんとお話を聞いてみるのもよいでしょう。
引き止められないための心得
できることなら、引き止められることなくスムーズに退職したいですよね。
ここからは、引き止められないために気をつけたいことを解説します。
退職を伝えるタイミング
まず、大切なのは退職を伝えるタイミングです。
法律上は、2週間前までに伝えればよいことになっていますが、実際それだけの期間ですべての引き継ぎを終わらせるのは難しいでしょう。
特に、既に転職先への入社日が決まっている場合は、1~2ヶ月前には伝えておくのが無難です。
退職時期に注意
退職時期を決める時に気をつけたいのが、繁忙期です。
ケーキ屋さんにとってのクリスマスのように、業界によっては毎年の繁忙期が決まっていることもあるでしょう。
ただでさえ忙しい時期に退職するとなると、自分も周りも手が離せず満足に引き継ぎできない可能性があります。
それゆえ、「繁忙期が終わるまで退職は待ってほしい」という引き止めにつながってしまうのです。
空気を読みすぎる必要はありませんが、スムーズな退職のためにはある程度時期を考慮した方がよいでしょう。
繁忙期については、転職先の入社日を決める時も頭の片隅に置いておくことをおすすめします。
引き止められない退職理由の準備
退職の意思を伝える際、大抵はその理由を聞かれます。
まずはそこでどう答えるかをきちんと決めておきましょう。
人間関係を理由にすると、「部署を変更するから残ってほしい」、お給料を理由にすると「昇給させるから残ってほしい」。
このように、退職理由をクリアできる提案をされてしまうと、振り切るのは大変です。
実際の理由はさておき、「それなら退職も仕方がないな」「引き止めようがない」と諦めてもらえるようなものを準備しておくことが大切です。
「他にやりたいことができた」というような、会社に残る選択肢がないことを伝えられる内容がおすすめです。
退職理由は事前にしっかり練っておき、引き止める隙を与えないようにしましょう。
退職意思を固めておく
実際に伝えてみるまでは、上司の反応はわからないものです。
すんなり受け入れてくれることもあれば、しつこい引き止めにあうこともあります。
言葉巧みに引き止められたら、気持ちが揺らいでしまうこともあるでしょう。
そんな時のために、しっかりと退職の意思を固めておくことが大切です。
実際、上司が引き止めの言葉通りの改善をしてくれたとしても、退職を言い出したことで働きづらくなってしまうことは避けられません。
引き止めに応じて残ったものの、気まずくなって結局退職したというケースも少なくないのが現状です。
「なにがあっても絶対に退職する!」という覚悟で臨むくらいでちょうどよいでしょう。
転職先の情報は伝えない
転職が決まっている場合、転職先の情報は伝えない方がよいでしょう。
転職先を上回る待遇を提案する形で引き止められることがあります。
特に、待遇を理由とした退職や同業種への転職の場合は注意が必要です。
逃げ道がなくなってしまうので、採用の詳細などは伝えないようにしましょう。
引き止められた時の対処法
どれだけ事前準備をしても、引き止められてしまうことはあります。
ここからは、引き止められた時に気をつけたいことをご紹介します。
その場で決断しない
退職の意思を伝えた時、あれこれと勤務条件の変更を提案されることがあります。
そうした際に大切なのは、その場で決断してしまわないことです。
特に、昇給・昇格を提案して引き止めようとしてくる時には注意が必要。
心が揺らぐ気持ちはわかりますが、即答してしまうのはよくありません。
退職を引き止めるためのパフォーマンスで、実際は思ったほどの待遇アップを受けられないこともあります。
どれだけよい条件を提示されても、一度冷静になって退職への気持ちと天秤にかける時間を確保するようにしましょう。
意思が変わらないことを伝える
引き止めにあった際、曖昧な態度をとってしまうのはよくありません。
会社側の話を一切聞かないのもNGですが、意思が固いことを示しておく必要はあります。
そうすれば、自然に引き止めを諦めてくれるでしょう。
退職時期を明言する
退職の意思を伝える際には、大体の時期もセットにして伝えておくのがおすすめです。
退職時期を曖昧にしていると、ずるずると後ろに延ばされてしまいます。
最悪の場合、それから退職の話を進めようとしても「今は忙しいから」と取り合ってくれず、なかったことにされてしまうかもしれません。
明確な日程をはっきり伝えることで本気度を伝え、退職日の後ろ倒しも防ぐようにしましょう。
書面で伝える
本気度を伝える方法として、書類を活用する手もあります。
こうした場合に使えるのが、退職の意思を会社に伝えるための書類、退職願です。
「何月何日に退職の意思を伝えた」という証拠として残りますので、なかったことにされるのを防ぐことができます。
ただし、退職願・退職届は、会社によって提出が義務化されていたり提出先が決まっていることもあるので、事前に確認するようにしましょう。
引き止め理由を見極めよう
「残ってほしい」と引き止められることは嬉しくもありますが、言われた通りに会社に残っても、あまりよいことにはなりません。
引き止めの場で提示されたことがいつまで経っても実現しなかったり、退職時期を延ばされ挙句の果てになかったことにされそうになったり。
たとえ引き止めに応じても働きにくくなってしまうことが多いものです。
退職意思を伝える際には、「どんな条件を提示されても辞める!」というくらいの覚悟を持っておくのがよいでしょう。
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