ファイナンシャルプランナーに転職

自分のことが好きになれる生き方を -ファイナンシャルプランナー インタビュー(前編)

 

《今回お話を聞いた方》

岡山ファイナンシャルプランナー

 

株式会社岡山ファイナンシャルプランナーズ AFP

杉本 博美さん

 

様々な職種・会社を経験

ーファイナンシャルプランナーのお仕事を始めるまでの経歴を教えてください。

若い時は主に、販売業で、自分のやりたい仕事にチャレンジしてまいりましたが、結婚願望があったので、特に出産後を考えると、このまま販売業では仕事と家庭の両立は難しいだろうと感じていました。

販売業では、土日祝日はもちろん、夜遅くまでの勤務になりますからね。

 

出産後は自分で子どもを育てたいと思っていましたので、結婚前から事務職に転身しようと、以前に友達に聞いていた職業訓練校に1年間通学しました。

そこでパソコンのブラインドタッチができるようになり、簿記3級も取得できました。

その頃はちょうど企業でもパソコンの普及が加速していて、ハローワークの募集条件にも、「Word、Excelできる方」というワードが見受けられましたので、今後はパソコンができないと事務職での採用は難しいと思ったからです。

 

結婚は予定より少し早くなり、23歳で結婚し、その後第1子を出産して家庭に入りました。

ですので、実際に事務職として働かせていただいたのは、第一子出産後になります。

派遣でご縁のあった企業も数社ありましたが、残念ながら、派遣切りにあったこともあります・・・

派遣社員として働く方がぞんざいな扱いをされるという時代背景もあったと思いますね。

 

時々は、ダブルワークもしたりしていましたし・・・今から考えたら、自分でも本当によくやったなって思います(笑)

でも、後悔は全然していないですね。いろいろな仕事、会社、環境を経験したことは、今の糧になっていると思います。

第一子が2歳4ヶ月となる4月より、小学一年生になるまでの4年間は、派遣社員やパートで家庭と仕事を両立して、家計をまかっておりました。

第二子にはなかなか恵まれませんでしたので、妊活のため、上の子が小学校にあがる年の3月で家庭に入りました。

その後、早めに子宝に恵まれ、第二子を出産し、子育てを楽しませていただきました。

 

AFP、CFPというお仕事

 

ー今のお仕事にはどのように近づいていったのでしょうか?

下の子どもが3歳になる時に、保育園に入れて仕事をしようと思いました。

知り合いに損保事務をしている方がいてオススメされたこともあり、ちょうど募集があったので応募したところ、見事面接に受かりまして。

そこでは3年間くらい働かせていただきました。

ファイナンシャルプランナー(以下、FP)※1の仕事や資格があることを知ったのは、そちらの損害保険会社に勤めている時でした。

 

その後、乗合保険代理店※2で事務や営業をさせていただいて、今後保険を販売するにあたり、FP資格は必要だと確信しました。

 

働きながらFP資格のための勉強ができるところはないか、と転職を決意し、縁があって知り合いの方にご紹介いただいた会社で、一般事務として働くことになりました。

その会社はFP資格を取ることに理解があって、働きながら時間が空いた時に勉強をしました。

女性は家庭もあり、働いて家事もしなければいけませんから、家に帰って勉強することは難しいですからね。特にフルタイムの方は。

 

それから、なるべくFPのお仕事に近づけるようにと支部活動を始めたり、ライフプランソフトを購入して、友達の家庭のライフプランを作成させてもらったりと、実務の経験を少しずつしていくようにしました。

勉強だけでなく、実務経験を増やさなければ、前に進みませんから。

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家庭と両立しながら資格取得のため勉強

岡山ファイナンシャルプランナーズ・杉本さん

 

FP資格試験とはどのような内容ですか?

まず、2級技能士を取得して、その後、AFP※3認定を受けました。

AFP認定研修では、提案書を1つ作るんです。その時に、提案書ーライフプランの作成が大変重要なことだと感じました。

その提案書が一定水準クリアできれば、AFP認定研修が修了します。

さらにCFP®※4資格審査試験※5に挑み、6課目の試験のうち、4課目に合格しております。

 

ー子育てや家事をしながらの資格取得は大変ではなかったですか?

とても無謀なこととは分かっていましたが、私はいつか自分で仲間を集めて、FP事務所を作りたいという目標がありまして。

そのためには、CFP®※5の取得は絶対だと思いました。

「だめでもともとでも、やるだけはやろう。とりあえず勉強したい」と思いました。

「できるわけがない」「今更ムリでしょ」「何歳だと思っているの?」など、様々なご意見がありましたが、私自身はFP資格を取得して「前に進みたい!!」という気持ちが強かったんです。

 

ー勉強はどのような時にしていますか?

前職の事務の時は、仕事をすませて空いた時間があったら「勉強してもいいよ」とも言われていたので、働いている時間にも勉強できていました。

今は、実務中心に経験を積ませていただいているので、家庭のことをしながらとなると、なかなか難しいと思います。女性は仕事と家庭とのバランスが大事ですが、資格取得も、なんとか時間をかけてでもチャレンジしていきたいですね。

 

 

~後編へつづきます~

 

 

※1 ファイナンシャルプランナー(FP)・・・個人相談者に対し、ライフプランニングに即した資金計画を立て、経済的な側面からアドバイスや資産設計を行い、実行に導く職業・職種。そのために、相談者の収入・支出、資産や保険などのあらゆるデータを収集し、的確な現状分析を行う。

※2 乗合保険代理店・・・複数の保険会社の商品を扱う保険代理店のこと。特定の保険会社の商品のみを扱う代理店は「専属代理店」という。

※3 AFP・・・AFFILIATED FINANCIAL PLANNERの略。AFP認定にはいくつかのルートがあるが、基本的には、AFP認定研修終了後、2級FP技能検定に合格すれば、AFP資格登録の手続きが行える。認定後は、2年ごとに資格更新が必要となる。

※4 CFP®・・・CERTIFIED FINANCIAL PLANNERの略。日本FP協会認定資格資格のことで、国際的にも通用する、ファイナンシャル・プランニング・サービスを提供できるプロフェッショナル資格。※3AFPの上級資格となる。

※5 CFP®資格審査試験・・・資格取得のためにはまず、ファイナンシャル・プランニングに必要な知識を対象とした全6課目すべてに合格しなければならない。試験は毎年6月と11月の2回実施される。課目クリア後にはエントリー研修を修了させ、実務経験を積む必要がある。

 

 

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